米証券取引委員会(SEC)は、サブプライムローンを裏付けとした債務担保証券(CDO)の販売に絡み、投資家に重要な情報を開示しなかったとして、ゴールドマン・サックス(GS)を証券詐欺罪で訴追したとの事。
何が問題だったのかといいますと・・・・
僕が知る限りでは・・・・
著名投資家のジョンポール氏は、2004-5年前後から、サブプライムローンが異常になってると考えていたようです。
そして、どっかのタイミングで、サブプライムローンが下落する方向にベットする投資をしたいと考えてました。
ただ、株や債券、為替と違いまして、簡単に売りから入る程金融技術が発達してませんでした。
そこで、ジョンポール氏は、いくつかの金融機関を周り、同氏の取引の相手方になるところを探すと同時に、自身の金融技術のアイディアを説明して回りました。。。
しかし、ほとんどの金融機関は、ジョンポール氏の言っている意味を理解できなかったと聞いています。
唯一理解できて話を進めたのがゴールドマンであり、ゴールドマンは商品の組成も進めました。
ゴールドマン自身が、リスクテイク(ジョンポール氏の取引の相手方)になる事もできますが・・・・
証券会社の基本はブローカレッジ(投資家と投資家の取引をつなぐ事)であり、ゴールドマンもその限りではありませんでした。
そして、その組成された商品を別の投資家に売り歩き、それが暴落し、金融危機へとつながるのです。。。
ちょっと前置きが長くなってしまいましたが・・・・
ここで、今回の訴追のポイントは・・・・
著名投資家のジョンポール氏が売り手に回っている事を、商品を組成し・販売する時に開示すべきだったのではという事です![]()
結論から言うと、僕の意見は、開示する必要一切ありません![]()
確かに、相場は下がりましたよ・・・・
ただ、それは結果論であり、当時の段階では分かりませんでした。
なにより、結局下がり始めたのは、2008年の後半から・・・
ジョンポール氏も数年間、アゲインストのポジションに耐え続けたのです。
逆に言うと、2005年に買った投資家は、売り抜ける事も出来たのです。
確かに金融危機が起こり、通常のマーケットではなくなってしまったので、被害はひどいものでした。。。
しかし、だからと言って、それを知ってたはずだといって、ゴールドマンを訴えるのは違うと思います。
二点目は・・・・
購入したのは、個人投資家では無く、プロの機関投資家なのです。
情報格差があったと騒ぐなら、プロをやめるべきです。
プロは、どんな環境であれば結果を残すから(責任を取るから)プロなのであり、だからこそ顧客から、高い手数料を貰えるのです。
これを言い出したら、プロ失格ですね。
三点目は・・・・・
我々のような証券会社は、顧客との取引情報の秘密保持の義務があります。
一部の顧客の取引情報を開示する事は、絶対あってはならないと思います。
また・・・・、仮に開示するとしても・・・・
複雑な商品なら開示して、そうでない物は開示しなくてよいなら、その線引きはどうしますか![]()
以上からも、今回の追訴は、明らかにやりすぎであると思います。
今、世間では、ゴールドマンが悪役として、やり玉に挙げられてますが・・・・
やり玉のみならず、証券市場を間違った方向にやるのは、納得ができないと思います![]()