☆来年の相場見通しについて☆


予想レンジ:113-130円



■122円まで上昇した後に、115.52までの急落。ポジション調整といえばそれまでだが、先日ジリジリと値を戻す過程で、121.40→115.52の38.2%戻しである117円の後半が抜けきれなかったことで、上値の重い事を改めて認識させられる結果となった。



■とは言え個人的には来年の材料も、引続き金利差が注目され、ドル高円安の方向で良いのではないかと考えている。今マーケットの注目はFRBが、どのタイミングで、そしてどのくらいで利上げを止めるのかに注目が集まっている。それに合わせて多くの投資家は来年度の投資を行ってくるだろう。いずれにせよ、この金余りの時代に、米債程魅力的な投資先はあまり無いのでは無いだろうか。投資家は運用をせざるを得ない(運用をしなければならない)環境にある。その中で、金利4~5%であれば、運用資金の一部は必ず流れていくだろう。



■日本でも団塊の世代が、こぞって退職し、今後は運用を考える時代になってきた。株や土地にも当然お金がながれるが、それでも0%の国内預金に滞留させておく位なら、高金利の外貨にお金が流れてもおかしくない。仮に年率4%複利で10年間運用すれば、為替リスクはずいぶん軽減される。今115円として、10年後に約75円以下にならなければ、金利差でペイする訳である。10年間で何が起きるか分からないし、当然75円以下になる可能性も、もちろんあるが、そもそも、そんな事を言い出したら投資などできない訳で、普通に考えて今ある材料から、外貨への投資は魅力的だろう。



■もちろん日本も来年度は、量的緩和解除を行うだろうし、利上げの時期に入っていく。しかし、政府から強い圧力で利上げを先伸ばしにしている背景には、国の財政問題からだろう。これでけ借金まみれの国に、金利負担も加味されるのは、政府としては、できるだけ避けたいだろう。とは言え、いつまでも避ける訳には行かない訳で、個人的には消費税の問題が片付かないと、政府としてもO.K.は出せないのでは無いだろうか。上記理由により、来年度量的緩和を解除しても、なかなか利上げにはいけず、仮に利上げをしても1~2%が良い所では無いだろうか。それでも、日米金利差はある訳で、外貨への投資魅力は十分と考える。



■とは言え金利差が5%あっても、1年の投資で考えれば、約5円円高に振れるだけで、金利差分はロスする訳で、万能な理論ではない事も分かっている。チャート的にも、ドル円の月足で見ると、1998年の約145円からきれいな三角持合の形になってきており、理想的なチャートの形を求めるならば、来年度に100円程度まで下落。その後、上昇といったシナリオが一番きれいな形になりそうだ。現段階で円を買っていく積極的な理由は見当たらないが、来年初115円をあっさり割り込むようだと、双子の赤字等、違うテーマをもとに、100円程度の円買いが進む可能性も否めない。



■上記リスクはあるものの、個人的には金利差から生ずる資本移動に伴い、ドル買い円売りが続くと考える。来年度の予想レンジは113-130円を予想する。