行っちゃいました。ほんとうに、、久しぶりの東京宝塚。やっぱり、なんだか興奮します。
もちろん、新しい東京宝塚もはじめてです。
今回、ん十年ぶりの舞台は、大空祐飛さん、野々すみ花さん主演の
宙組公演「TRAFALGAR―ネルソン、その愛と奇跡」と「ファンキー・サンシャイン」
「TRAFALGAR―ネルソン、その愛と奇跡」は、地上では無敵だったナポレオン率いるフランスとスペインとの連合艦隊が、イギリスに海上で大敗を喫した1805年のトラファルガーの戦い。それを指揮し、勝利と引換に命を落としたネルソン提督と、その子どもまで生むナポリ公使夫人エマとの愛の物語。
イギリス海軍で活躍めざましいネルソン(大空祐飛)は、ナポリに援軍を頼みやってきて、ナポリ公使ウィリアム・ハミルトン卿(北翔海莉)の夫人エマ(野々すみ花)と知りあう。婚約者に叔父であるウィリアムに売られたエマ。牧師の息子から海軍のシボンルと言われるまでになったものの気位の高い妻ファニー(花影アリス)とうまくいかないネルソンは、ほどなく恋に落ちる。
一方、フランスの執政となったナポレオン(蘭寿とむ)は、妻ジョセフィーヌ(五峰亜季)に望むものすべてを手に入れると宣言。やがてヨーロッパ全土を制覇し、イギリス本土上陸をめざし、トラファルガーに向かう。
そして度重なる戦いで隻眼隻腕となったネルソンも、エマとその子ホレイシアの運命をウィリアムと賭け、二人の自由を得るべく、トラファルガーへと向かう。
・・・と、まあ、けっこう高らかに不倫の愛を歌いあげているので、ちよっと驚いたが、案の定、トイレの後ろに並んだ女の子は、「私はぜーったい、不倫は許さない!」とわめいておりました。
しかし、そんなことはともかく、コスチュームの素晴らしさ。(ただ舞台装置は、ことのほかシンプルで、ま、私はこういうのになれているけど、宝塚の舞台ってこんなんだったけ?)なんといっても海軍の軍服がカッコいいったら、ありゃしない。とくにイギリス軍は、ベストとパンツも白で、そこにネイビーブルーのジャケット。やたら足が長くみえる。もう、今の方は、背も高く、手足も長く、しかも男役の方は少しヤセすぎなぐらいに、スマート。
そんななか、主役の大空祐飛さん。いや~、かっこいいぜよ。今や男装の麗人では、ありません。私には、男の方、そのものにしか、思えません。正直、ものすっごく、踊りや歌が上手いのかどうかは、よくわかりませんが、そのぶっきらぼうな魅力にヤラれました。
主役というのは、回りがつくるものなのでしょうが、たとえば三船敏郎さんではありませんが(かなり古過ぎ、ブーイングが聴こえそうだが)その存在が、立たないといけません。それだけ、この制服姿づくめのネルソン提督とは、男の色気のあるいい役なのかもしれません。
それから、ショーの最後の階段ですね。私はどんだけ好きなんだ、というぐらいの階段好き。階段から、羽をつけて降りて来られると、もうそれだけで興奮してしまいます。ヒエラルキーもはっきり、してるしね。もう、もう、もう、ビバ宝塚!!!ですわ。
宝塚大劇場での初日の様子。10分以上あるので、お暇なときに見てみてね。
でも、お話はやはり、少し気になる。この18世紀後半フランス革命前後から、ナポレオン時代にかけて、けっこう歴史的にも分かりにくいところなんだけど、そのあたりはなかなかよくまとまっている。
このお話は、パンフにもありますが、ビビアン・リーとローレンス・オリビエの「美女ありき」をネルソンを中心に話を焼き直したものと思われるけど、この映画のいいところは、落ちぶれ果てたビビアンがその猛烈に美しいレディ・ハミルトン(エマ)の時代を回想するところだ。
美女ありき [DVD] FRT-084/グラディス・クーパー/サラ・オールグッド/ヴィヴィアン・リー/アラン・モーブレイ/ローレンス・...
¥500
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実際にエマの最後は悲惨で、借金にまみれ、フランスに逃げ出す。ネルソン提督の遺産を受け継いだ弟は、エマ親子の扶養を託されたにもかかわらず、まったく無視したらしい。
このエマという女性は、もともとロンドン社交界の公娼で、絵のモデルとしても有名だったそうですが、それだけでなく、芸能の才というか、古典を題材にした踊りや演技取り混ぜた見世物で名を馳せている。
それに魅了されたウィリアム卿もなかなかいい人で(パンフには老紳士を40代半ばに設定したとある)、ネルソンのことがあっても終始エマを援助し、気遣っているが、トラファルガー海戦の前になくなっている。ただ、この方も火山研究者としてのほうが有名で、若い妻は自由にさせて、自分は火山や地震の研究に夢中のようだ。
だから軍事的天才であるネルソンとエマは、その才能において惹かれあったとおもうのだが・・・。
夫を亡くしたエマは、第2子を妊娠中。ネルソンは海へ。出産後、すぐ子供もなくし、グダグダになって散財。ネルソンの死後は、夫の財産も使いはたし、破産・・・と、実際にはやはり悲惨すぎますが・・・。
私は不倫はかわまわないのだが、舞台の「その手のぬくもりが・・・」というぬるさと強引な大円団が半端なカンジで気になったのだが、そのあたりは、どうしても男を中心にまとめなくてはならない宝塚の限界か、しかたないね。
「トラファルガー」がなかなかによくできてるだけに、ついいろいろと言ってしまうが、まあ、これだけビジュアルが素晴らしければ、良しとしなくちゃいけないのでしょうね。(宝塚ファンの皆さま、ほとんど何も分からずあれこれ、いって申し訳ありませんね)
火山に恋して―ロマンス/スーザン・ソンタグ
¥4,200
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スーザン・ソンタグの小説「火山に恋して」は、18世紀後半の歴史を舞台にした稀代の蒐集家ウィリアム・ハミルトン卿(その一族)のお話で、そのなかに、蒐集や火山について、エマやネルソンの話もあるらしい。
どうもエマが二人の男性を愛してたというカンジで、3人は仲がよかったようで、翻訳も素晴らしいということなので、ぜひ、読んでみようと思う。
まあ、久しぶりというこで、かなり興奮してしまいましたが、私は宝塚のファンというより、かの「ベルサイユのばら」で舞台に殺到した一般の方々であります。
鳳蘭さんなどが出てらっしやいましたので、1976年月組東京特別公演『ベルサイユのばらⅢ』と思われます。(かなり古いですね。)
そのあと、自腹でちょこっと追いかけたのが大地真央さんです。(やっぱり、古いですね)それまでの男役の方は、後ろ姿は、どうしても女性らしい曲線が出てしまうのですが、大地さんは後ろ姿も完璧に男でございました。
でもその後はご招待や伯母のお芝居の会のチケットをいただいては、見る程度。今も心残りなのは、天海祐希さんの現役での舞台を見られなかったことです。評判を聞いて、見に行こうと思ったら、引退されてしまった。
今回、宝塚の舞台を見て、私の芝居の「好き」というものが、全部詰まっていることに、改めて気づきました。
これは以前の宙組公演の「大江山花伝」から。歌舞伎とは、大違いですが笑っちゃうぐらいこういうの好きです。
そのうち、ぜひ、一階のSS席というものに、座ってみたい気もしますが、当分2階の安い席で、気軽にちょくちょく見に行きたいと思います。とりあえず、全部の組を見たいなあ。
次は雪組の水夏希さんと愛原実花さん(つかこうへいさんの娘さん)の引退公演ですが、見に行けるかな。
「おい、めたぼっち、この夏はお片づけで大忙しのはずだよ」と
思ったかたはクリック
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そして度重なる戦いで隻眼隻腕となったネルソンも、エマとその子ホレイシアの運命をウィリアムと賭け、二人の自由を得るべく、トラファルガーへと向かう。
・・・と、まあ、けっこう高らかに不倫の愛を歌いあげているので、ちよっと驚いたが、案の定、トイレの後ろに並んだ女の子は、「私はぜーったい、不倫は許さない!」とわめいておりました。
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