最近、学校の先生がいないという話をよく聞きます。

急に来なくなって、今日も自習だった。とか、産休で先生が変わった。とか。

産休はしかたないですが、理由がはっきりしないこともあって、それが長引くとどうなるんだろうと思います。

 

全日本教職員組合などは、32の都道府県などの公立学校や特別支援学校に対して、病気による休職や産休などの影響で教職員に欠員が出ている、「未配置」について調査を行ったらしんですが

 

今、病気などで休職している教職員の欠員を補充出来ずに「未配置」となっている人数が、3000人を超えているらしいんです。

このうち解消のめどが立っているのはわずか8人で、285人分の欠員については、学校側も「対応出来ない」としていて、改めて深刻な教員不足の実態が明らかになったかたちです。

 

 小学校教員採用試験の倍率は過去最低を更新し続けて、倍率が1倍台、「定員割れ」の地域も出始めているようです。 その原因は、ブラック職場と指摘される「教師の長時間労働」、そして、教師の長時間労働を生み出す「給特法」という法律にあるみたいです。改善をし始めているらしいですが。

 

ベテラン教員が大量退職を迎えたこと、特別支援学級のニーズが高まり、必要な教員数も増えていること、それなのに教員志望の学生が集まっていないなんて。

 

教員志望の学生が減っている理由は、知れば知るほど、「長時間労働など過酷な労働環境」「部活顧問など本業以外の業務が多い」「待遇(給料)が良くない」と感じるらしいです。

 

「教員になりたいという気持ちはありましたが、あまりにも多すぎる業務、当たり前になっている残業。それに対する残業代は給特法により固定。働き方改革は果たして形ではなく本当に教員のために行われているのか。そんな事ばかり日々のニュースで見ます。大学でもたくさん学びました。入学時は教員を目指していた友人たちも、学べば学ぶほど教員を目指さなくなっていきました。今の労働環境では、正直やりがいだけではやっていける自信がありません。(大学生・3年)」

「両親が教師ですが、人生のほとんどの時間を仕事に充てていて、自分の家庭を大切にする余裕がないことが何より辛いと思います。何か家族イベントがあるごとに謝っていて、何のための人生かと思うことがよくあります。教師は、教師になった人の人生を踏みにじる仕事です。(大学生・2年)」

 

「ストレートで大学院に通いながら中学校非常勤も勤めている立場で回答する。教員がする仕事なのか、境界線があやふや。時に警察の真似事をして生徒指導を行っていることもあり、疑問に思う。部活動もさながら、生徒同士のトラブルの為に教員は定時以降残って対応することもあり、プライベートの犠牲の上に成り立っている指導である。しかしそこに対価は発生していない。給特法の4%など今の教育現場には全く似合っていない。対価を与えず結果ばかりを求め、それも教員のプライベートの時間の犠牲のもと成り立つ教育は破綻しているとしか言えない。私は教育に強い憧れを持ち志願して院まで進学したし、教育学部及び研究科では満足のいく研究や経験を積むことができたが、教員になる気はない。(大学院生・2年)」