二宮尊徳の話にこんな言葉がある。

大事を成し遂げようと思う者は、まず小事を努めるがよい。

大事をしようとして、小事を怠り、できないできないと嘆きながら、行いやすいことを努めないのは小人の常である

 

およそ小を積めば大となるものだ。

一万石の米は一粒ずつの積んだもの、一万町歩の田は一くわずつの積んだもの、万里の道は一歩ずつ重ねたもの、高い築山ももっこ一杯ずつ積んだものなのだ。

だから小事を努めて怠らなければ、大事は必ず成就する。

小事を努めずに怠る者がどうして大事を成し遂げることができよう。

 

小事を努めず怠った知床の事故はまさに起こるべくして起きたと言えます。個別指導塾も、実はこれに近いことがあるのです。

 

「本当の知床は、海上からしか見ることができない。」


「本当の知識は、個別からしか教えることができない。」


魅力的な言葉です。

 北海道・知床半島沖で乗客乗員計26人が乗った観光船「KAZU Ⅰ(カズワン)」が沈没した事故は社長の安全管理のずさんさが起こしたと言えます。


 カズワンの出航中、運航管理者の桂田社長は外出していた。

しかも運航管理者の補助者として登録した社員もいなかった。


営業所にはスタッフがいたものの、自分が不在の間に船に連絡をして航行状況を把握するよう指示も出していなかった

 こんな大きな事故を起こしても、責任転換

 個別指導塾でも、同じようなところがあります。管理者である社長、教室長が不在


しかも、副室長などの社員もいない。教室には講師はいたものの、全員アルバイト講師、室長が不在の間の教室状況を把握する指示も出していない

 クレームがあれば責任転換



 塾では管理を怠っても命に関わることはない。

しかし、塾での管理不足は積み重なって人生に関わる


だから、表面だけでなく評判も確認して、中身を知っておきたい。

あの知床観光船の真実を知っていたら、あの船には乗らなかったと思う。


塾も同じで、その教室の真実を知っておくことが大切。

人生、絶対に乗ってはいけない船はあります。