3月から始まった『千と千尋〜』の国内ツアーも
昨日、札幌芸術劇場にて大千穐楽を迎えた。
稽古が始まったのは1月初旬。
実に半年にも及ぶ期間、千と千尋というお湯にどっぷり浸かっていたわけだ。
今回の体制を整理すると
3月〜6月の4ヶ月が国内ツアー公演で
ほぼ5月(4月30日)〜8月末までがロンドン公演になる。
日頃からのこのブログの読者の皆様はお分かりの方が多いが
今年の千と千尋は二班編成となっている。
プリンシパル(メイン役)は国内とロンドンを行き来するが
アンサンブル(沢山の役を出来る人達)は
油屋チーム(国内)と
湯屋チーム(ロンドン)という、完全に別班体制となった。
湯屋チームは2022年からの初演組でほぼほぼ形成されていて
稽古の時は限られた時間の関係上
湯屋チームがやって見せて、油屋チームに伝授するという進め方になった。
湯屋チームは初演から延べ120公演も重ねているから、妥当なやり方である。
でも油屋チームのみんなは、少なからず悶々とすることもあったと思う。
それぞれが本当に優秀な人材で才能あふれる面々である一方で
舞台の幕を開くためには伝授という形を取るしかないからだ。
でもその中で公演を重ねながら自分たちの色を出していって、最高のものを作り上げた油屋チームのみんなは本当にかっこよかったし、一緒にやっていてたくましかったし、ここで学んだことを
ロンドンのみんなの元へ持っていこうと思った。
、、、、え?
そう、僕はまたロンドンに行くのだ。笑
感動の国内大千穐楽を迎えたが、僕はまだ
40公演以上残っているのである。
また14時間、エコノミークラスの飛行機に乗って行くのだ。
ビックリするだろうが、新幹線だってグリーンじゃないし
札幌と羽田の行き来なんて格安航空会社なんだぜ。
全公演全完売、観たくてもチケットが取れず断念する人がうじゃうじゃいるような超人気公演の売り上げはどこ行ってんねん!!と言いたくなるけど
なんかこういう気持ちになるの大事だなって!
『お前如きがあぐらをかくな!』と言われているようで
超若手の時みたいに鼻息荒く
『だったら認めてもらえるように頑張るぞ!』って、そんな気持ちにさせてもらっている。
あの時みたいなメラメラした強い気持ちで
次のロンドン公演もさらに高みを目指して頑張ります!!
油屋のみんなに愛を込めて!
おまけのほっこり話。
札幌滞在中、パフェで有名な『佐々木』というお店に妻と息子と行ったんですね。
普段行列で、僕は過去2回、あまりの行列に断念しているんだけど
この日は行く時間帯が早かったこともあり、ラッキーなことに2組のお客さんしかおらず
すんなりと入ることができた。
しかもタイミングよく息子が寝てくれた。
この見た目を上回る味で、全くしつこくなく
それはそれはとてつもなく美味しかったんだけど
帰り際にひとりの若い女性店員さんが
『応援してます!あのぉ、これ見て頂いて良いですか?』
と僕にスマホの画面を見せてきた。
そこには"さらに"若かりし頃のその店員さんと
すこーしだけ若い僕の姿が。
『6年前におばたのお兄さんが札幌のイベントにきた時に、一緒に撮ってもらったんです!この時は私まだ中学生で!またこんな風に会えて嬉しいです!あーーーここでバイトしててよかったぁ!』
と歓喜してくれました
6年前のその写真がスッと出てくるということは、大事にフォルダに入れてたか何かしてくれてたんだと思うと、めちゃめちゃ幸せな気分になった。
そしてまた彼女と写真を撮り、店を後にした。
パフェ同様
このブログのあと味もスッキリさせて頂きました♡
明日も仕事だ!感謝感謝感謝!
それでは、また(^^)