今日渋谷駅から電車に乗ろうとしてたら、スパニッシュ系?の若い女性が大きな黒いバッグを重たそうに両手で持ち、駅の階段を登っていた。



『持ちましょうか?』と声をかけようと思ったが今のところ大丈夫そうだし、日本人特有の"シャイ"さが出てしまい、ここでは声をかけなかった。



しかしふと目を下にやると、階段の下にも大きめのスーツケースと、大きな荷物の入った袋が置いてある。



女性はその荷物をチラチラ見ている。



きっとこの方の荷物なんだろうなぁと思い、少し様子を見ることに。



やはりそうで、女性は一旦大きなバッグを階段上に置き、またスーツケースの元へと階段を降りた。



これを手伝わなかったら日本人の男として廃(すた)れてしまう!と、女性に


『may I help you.』と声をかけた。



すると女性は『助かりますぅ〜!』と流暢な日本語で返してきた。



僕は全ての荷物を持ち、勇ましく歩いてみせた。

ここだけの話、短い距離でも休憩したいくらい重たい荷物だった。彼女は相当な力持ちだ。




階段をあがりホームに着く。


彼女は山手線で品川に行くということで、僕もたまたま方面が一緒だったので改めて荷物を持ち、一緒に電車に乗り少しの間会話をした。



まず渋谷駅はエレベーターかエスカレーターを増やしてくれ。



彼女はスペイン人で(ビンゴ!)、おばあちゃんは日本人のいわゆるクォーター。



スペインで生まれ育ったが、1年前から語学留学を兼ねて日本で働いているらしい。年齢は見る限り、20代前半〜中盤だろう。



僕は予定があるため品川までは送ってあげられなかったのでこう言った。




『日本人は本当に優しい人が多い。ただ「手伝いましょうか?」と言うのも照れてしまうくらいシャイなお国柄なんだ。だから品川に着いたら僕に顔が似てる人を見つけて『手伝って下さい』って言うんだよ?この顔の人は、全員手伝いたがり屋のお人好しだからね!』



と、アメリカンジョークみたいな会話をしたら



『あなたおもしろいわね!コメディアンになった方がいいわ!』



と言われたので



『君は見る目があるね!僕は日本のコメディアンだよ』と言い、Instagramのフォロワーを見せたら(一応68万人いるの)、とても喜んでくれていた。



そして僕は途中下車し、彼女を見届けた。




僕に似た人を、彼女は見つけられたかなぁ??



明日からまたみんな、頑張ろうぜ!!