1月31日に議会閉会中の文教経済委員会が開催されました。

 

内容としては

  1. 第3次春日井市多文化共生プラン(案)について
  2. 春日井市国民健康保険保健事業実施計画(案)について
  3. 国民健康保険税の税率改定等に関する答申について
  4. 鷹来公民館大規模改修工事実施設計について
  5. 総合体育館機能向上改修工事実施設計について
  6. 第4次春日井市産業振興アクションプラン(案)について
  7. 小中学校リニューアル工事の設計概要について
  8. 全小中学校体育館への空調機設置について
  9. 小中学校プールの今後のあり方について
  10. 学校給食費の改定について
  11. 西部地区新調理場整備基本計画(案)について
  12. 春日井市野外キャンプ場の運営について
の12項目が報告されました。
 
その中なか、いくつかピックアップして取り上げます。
 
3.国民健康保険税の税率改定等に関する答申についてでは、

国民健康保険の加入者の減少、一人当たり医療費の増加が見込まれるなか、

令和7年度には基金(令和4年度末現在約22億円)の枯渇が見込まれること、

国や県からの方針に従って、一般会計からの繰入れを取り止め、

国民健康保険税率を令和6年度から9年度にかけて段階的に引き上げていくとの報告がなされました。

 

私からは、

税率改定以外に財政状況を回避する方法はないのか、県内他市の状況について問いただしました。

 

4.鷹来公民館大規模改修工事実施設計についてでは、

交流スペースの拡充や新たにキッズコーナーを設置すること、

軽運動室、音楽室を新たに設置すること、

駐輪場、駐車場のレイアウトの見直し、

予算が承認されれば、令和6年度7月から工事を開始し、

令和7年度リニューアルオープン予定との報告がなされました。

 

私からは、

せっかく音楽室を整備するにあたり、利用日1週間前までに予約がない状態であれば、

学生でも利用しやすい料金設定を行い、練習環境の確保を取り上げました。

 

5.総合体育館機能向上改修工事実施設計についてでは、

トイレなど各所の段差解消、多目的トイレ・ベビー室増設などのバリアフリー化、

現在入口入って左側すぐにある下足箱スペースの場所に新たにトイレスペースを整備することなどの報告がなされました。

 

私からは、工事期間中が中学校や高校の夏の大会が開催される時期と重なるが、

代替場所の確保について、現在の下足箱が撤去され、新たにトイレが設置されるなか、

体育館フロア入口付近への下足箱設置予定について取り上げました。

 

7.小中学校リニューアル工事の設計概要についてでは、

味美小学校、篠木小学校、東部中学校の実施設計、

白山小学校、中部中学校の基本設計についてそれぞれ報告がなされました。

 

私からは、

中部中学校の基本設計について、

中部中学校は県内有数の生徒数を抱えるマンモス学校であるなか、

昇降口が現在の4か所から3か所に減っているが、生徒数が多いため、

一斉下校際などは、多くの生徒が昇降口に殺到し込み合っている認識の中、安全対策上、問題はないのか、

 

職員数も多い学校だが、職員用トイレの数は足りているのか

防犯の観点から校門に通用門とインターホンを設置してはどうかなど、

取り上げました。

 

8.全小中学校体育館への空調機設置についてでは、

近年の記録的な猛暑から、体育館の活動が熱中症のリスクが高まっていること、

災害時の避難所にもなることから、

体育館へ空調機を設置し室内空間を整備すると報告がなされました。

 

私からは、

全体の総額は、どの程度予定しているのかとの問いに、

 

小中学校52校で約50億円見込んでいる。

 

国の補助金や交付金等の活用できるメニューはあるのか。

その場合の市の負担はどのようになるのかとの問いに、

 

国の学校施設環境改善交付金を予定している。

市の負担額は約41億円です。

 

意見として、

総合体育館など空調機は設置しているが、金額が高すぎるため利用できない。

市民向けに、総合体育館や落合公園体育館でのスポットクーラーの再利用について

提言しました。

 

9.小中学校プールの今後のあり方についてでは、

プールの修繕・維持管理費と民間プールへの委託を比較した場合に、

民間プールを活用した方がコストを抑えられるとの試算となったため、

 

令和6年度から

中学校のプールは学校プールを維持し、

小学校のプール事業を民間委託することを進めていく。

との報告がなされました。

 

私からは、

事故やケガの際の保険の扱いについて取り上げました。

 

10.学校給食費の改定についてでは、

物価高騰の影響で、給食費の維持が困難なため、

小学校295円(+50円)中学校340円(+55円)

とする改定案が示されたが、

令和6年度は、国の交付金を活用して、

値上げを見送る予定です。

との報告がなされました。

 

私からは、

住む地域によっては、給食費が無償化されてきているところも出てきており、

隣同市の自治体で、違う地域も出てきています。

給食費の無償化の国の動きや国への働きかけについて取り上げました。

 

11.西部地区新調理場整備基本計画(案)について

本計画は、西部地区新調理場整備にあたり「PPP/PFI導入検討要領」に基づき、

民間活力の導入を含めた効率的かつ効果的な整備手法について検討するものです。

 

「PPP/PFI導入検討要領」において事業費の総額が10億円以上の公共施設整備事業は、

PPP/PFI導入手法の導入が適切かどうかを優先的に検討することとされているため、

検討した結果、

概算事業費約117億円として算定した場合、

財政負担削減効果がPFI手法(BTO方式)が4.4%(4億4,500万円)と最も高い効果が見込まれる結果や

定性的評価及び定量的評価の結果から総合的に評価すると西部地区新調理場の整備に最適な手法は、

PFI手法(BTO方式)となることから、

西部地区新調理場の整備にあたっては、

 

PFI手法(BTO方式)、事業期間15年間

 

の採用を基本方針とするとの報告がなされました。

 

私からは、

長期的な事業継続の担保について

 

受け手の事業者の見込みについて

取り上げました。

 

12.春日井市野外キャンプ場の運営について

今後は、少年自然の家のキャンプ施設を充実させることとし、

野外キャンプ場を閉鎖しますとの

報告がなされました。

 

 

今回の委員会でも

多くの諸課題に対し取り上げ、改善へ向けて動かせることや、

疑問点を洗い出し、報告をわかりやすいものにするなど

取り組みました。