クローバー ナバホ語と暗号。


2009年にネイティブアメリカンのナバホ族の居留区へ行った時に、ナバホ族のお爺さんに会いました。


そのお爺さんは第二次世界大戦でアメリカ兵として従軍したそうです。

実は第二次世界大戦時にアメリカ軍が暗号として使用していたのが、ナバホ語でした。その為にコードトーカーとしてナバホ族が硫黄島、沖縄などに従軍しました。

そのお爺さんが「最近(2009年)、戦争に行った人達の集会へ行ったんだ。」と参加者に配られた記念帽子を見せてくれました。

その帽子のデザインが、ジョー・ローゼンタールが撮影したアメリカ海兵隊が硫黄島の擂鉢山に星条旗を立てる場面でした。(映画「父親たちの星条旗」のイメージで見たことがあると思います。)


お爺さんと私の間に全く憎しみが無くても、第二次世界大戦中でしたら、敵同士になっていました。こうして穏やかに会話を交わせる時代に会えて良かったです。

昨年、第二次世界大戦に従軍したナバホ族最後のコードトーカーが亡くなったそうです。

暗号として使用されてしまい駆り出されたナバホ族のコードトーカーの生き証人はもういません。