虹今日も森山大道さんの授業の思い出です。


授業の中で写真の撮り方の技術や方法について教えることはほとんどありませんでしたと、何度か書きました。(詳しくは以前の内容を読んでください。)

実はプリントの焼きについても、ほとんど指導することはありませんでした。今思うのは、作品を見せた段階で、その状態が作家の意図であるということ。焼きが甘くても下手でも、注意されるわけでもなく、これがあなたが表現したいことなのねということです。

作品によっては焼きが荒い方がより強くなる、スピード感がでる、イメージがあっているなどといったことがあるからです。キラキラ


上手く焼きたかったら上手く焼けばいい。」「気になるのだったら修正すればいい。」そんな感じでした。自由ではありますが、それは自己責任ということになります。


私はプリントを綺麗に焼くという概念がありませんでした。なので自分の焼きが下手とは知らないまま伸び伸びを作品を作り続けました。(笑)
卒業後に自分の焼きが下手なことを知るのですが、今では焼きが上手いと言われるようになりました。(笑)
最初に細かく注意されずに、伸び伸びと作品を作れたことは表現の幅を広げたので良かったです。音譜


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