今回も大阪大学免疫学名誉教授の宮坂昌之先生のFB投稿記事から引用させていただきました。
以下1月23日の宮坂先生のFB投稿記事からの引用となります。ご参照ください。
アメリカ18才以上の70155人について調べたデータです。この場合、追加接種は2回目接種から平均8ヵ月後に受けていて、追加接種から2週間以上経ってから有症状感染が有った場合を「感染」と定義しています。2枚目の絵にデータをまとめます。
それによると、追加接種を受けた人はオミクロン株に感染するリスクが未接種者に比べて約3分の1に減ります。また、2回接種者と比べてもオミクロン株感染リスクが約3分の1に減ります。デルタ株感染を防ぐほどにはリスク低減効果がありませんが、それでも追加接種をすることによって明らかにオミクロン株に感染するリスクがはっきりと減ります。それから、別の研究ではmRNAワクチン接種は変異株による重症化抑制にきわめて有効です。
前から言っているように、社会の中の感染者数を減らさないと、新しい変異株、しかも今までよりももっと怖い変異株が新たに生まれる可能性があります。また、オミクロン株感染で後遺症がないという保証はありません。デルタ株までの感染では2割近い人たちに、感染6ヵ月後でも、記銘障害、集中できない、疲れやすい、呼吸困難などの障害が残ったままです。コロナは感染したら損です。
きょうの「テレビタックル」で京大のM氏が「感染で集団免疫ができる」と言っていましたが、まったくの間違いです。抗体陽性者が95%を占めるロンドンでもニューデリーでも感染者の数が止まりません。少々の免疫があってもオミクロン株は乗り越えるのです。これに対してmRNAワクチンによる免疫は少なくとも一定期間は感染防止に有効です。
新型コロナウイルス感染症ワクチンは、多数の臨床試験で安全性と有効性を確認されたのち、注意深くモニタリングされています。
出典: 世界保健機関(WHO)
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