私自身、一体何が起きたのか、全く分かりませんでした。
言われた通りに書いたものを持ってゆき、見て頂くと、
「できたんだよ! できたんだよ!」
と言いながら私を無理矢理机に伏せさせて、「できたんだよ!」と言い続けながら何度も私の背中を叩きました。
「しっかり押さえて!」
後で聞くと、スタッフに長机の左右を掴んで動かないように指示し、塾長も上から私を押さえ付けても、ちょっと油断するとガタガタと机が動いてしまったそうです。どこからともなく、金切り声のような高い声の悲鳴が聞こえてきました。それが私の悲鳴なのだと気が付くまでには少し時間が掛かりました。
憑き物が落ちる (背景2) - オバケ草子より
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