信じられない話でしたが、何故かしっくりときました。
日本軍の所業はお寺に来る地元の人達にも知れ渡っていましたから、食べ物目当てにやって来る私は快く思われていません。
ですが、実質上このお寺の実務を取り仕切っている尼僧だけは、私に対しても分け隔てなく接してくれました。足繁く通ううちに、言葉は分からなくともこのお寺の僧侶や関係者を尊敬するようになってゆきます。
誰であろうと、どのような形であろうと、悩み苦しむ者に向ける「慈悲の心」を自分の体験として感じてゆくに従い、理解できない法話にも熱心に耳を傾けるようになってゆきます。
前世 (背景11) - オバケ草子より
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