「悪魔メフィスト」

悪魔メフィストフェレス
どっかにいるのなら
俺をこの世から連れ去って見せてくれ
円を描く犬と変じたお前にまたがって
毒喰らう罠さえ俺は甘んじて受けよう
 
悪魔メフィストフェレス
俺はこの街の男
涙にむせぶ
人生の機微にふれた人情自慢
人類史上未だ空さえ飛べない俺と
未来以上の未来 旅して共に果てよう
 
俺の歴史は傷だらけフリーダム
・・・
 
 
 
 
 
なんだかウキウキする12月。
年末に向けてせわしない師走。
クリスマスに沸くこのシーズンに「悪魔メフィスト」の感想を書かせていただいております。。。
 
すごい。
この人の頭の中の語彙力がすごすぎる!
間違いなく宮本氏は天才だ。
そう確信した一曲です。
悪魔メフィストフェレス、と横文字で語りかけておきながら
「人情自慢」としめくくる。
きっと何をしてもモヤモヤしているのであろう自分を
「人類史上 未だ 飛べない俺」と表現する。
「円を描く犬」とは冥界の番犬ケルベロスでしょうか。
 
80年代(今もかな?)ヘビメタなるジャンルで
血みどろ、デロデロ、ド派手メイク、首振り、真っ赤な舌出し~!
なバンドがいっぱいいましたけれど
そんな演出しなくても
こんなにもすっきりと はっきりと まっすぐに
「悪魔」に向かわせてくれた曲があったでしょうか。
 
メロディーも もちろん大好きで
「未来以上の未来 旅して共に果てよう」のところの
少ーし ほんの少しだけ 
音をはずすところも めっちゃ悪魔感。なんですよね。大好きです。
 
 
光る太陽 揺れる木漏れ日 近所の公園 輝く子どもら
・・・
 
このあたりの、夕日をバックに 横顔でシャウトする宮本氏は
もはや 悪魔を呼ぶ黒魔術師のよう。
文章だけ読むと
美しく光輝くモノばかりなのに 宮本氏のメロディーにのせると
たちまちそこに悪魔が出現します。