大宝禅寺 Taiho-ji Temple
妙心寺派の禅寺で、開山されたのはおよそ400年前。
庭園とマリヤ地蔵尊が見られるということで拝観してまいりました。
門の紅葉がね〜。
紅葉したら見事でしょうね〜。
この実は何だろう?↓
拝観料は100円なのですが、受付に行ってびっくり。
無人!!!
いくらなんでもありえんわ・・・・と思いつつ。
100円をお支払い(←カゴに入れるだけ)し、パンフレットを頂いて中へ。
観音様の後ろにマリヤ地蔵尊が。
木曽の山奥にも隠れキリシタンがいらっしゃったことに驚きますが。
子育地蔵になぞらえて作られたマリア像はお役人に見つかってしまったらしく。
首は落とされ、膝も抱かれた子供も砕かれ・・・悲惨な姿となってしまっております。
痛々しい。
胸の十字架はかろうじて残っているようです。
本堂へまいりまして。
お庭を見学させて頂きまする。
お庭は禅の境地を表現したもので、池は心字に作られ、亀島、三尊仏石、蓬莱石、遠山石、排石等奇岩怪石を用いた嵯峨流の庭園と説明がありましたわ。
山を借景としていて、梅松桜楓の四種が植えられているので、四季折々美しさが変わるのでしょうね。
日本らしい庭園。
本堂入り口を振り返っても美しい。
次に拝観しましたのは。
長泉禅寺 Chousen-ji Temple
龍の天井絵が見られるということでやってまいりました。
拝観料は無料
奈良井でよく見る花だなと思ったのですが、秋明菊(シュウメイギク)。
満開でした〜。
赤い龍なのね!!!
これはクール!!!
立派なお寺だな〜と思ったら。
江戸時代お茶壷道中の宿泊所となっていたお寺なんですって。
「お茶壷道中」とは京都宇治から江戸の徳川家へ新茶を届けるための行列。
よく知ってる童謡
ずいずいずっころばし ごまみそづい
ちゃつぼにおわれて とっぴんしゃん
ぬけた〜らどんどこしょ
たわらのねずみが米くってチュー
チューチューチュー
おっとさんがよんでも おっかさんがよんでも
行きっこな〜し〜よ
いどのまわりで お茶わんかいたのだ〜あれ
知らなかったわ〜。
これお茶壷道中の歌なのね。
将軍様に新茶を届ける行列がきたら、粗相があってはいけないので(←最悪斬られる?)。
胡麻味噌をついていたらお茶壷道中が来たので、家の戸をピシャン!と閉めて息を潜め、通りずぎるのを待つ。
じっと身を潜めていると俵のネズミが米を食べている音まで聞こえる。
子供はお父さんが呼んでも、お母さんが呼んでも出て行ったらダメよ。
通り過ぎみたら。
慌てて隠れて井戸の周りでお茶碗欠いたの誰?
という意味の歌(笑)。
ひとつ勉強になったわ。
とにもかくにも。
龍の絵に圧倒され、茶壷があり、立派な籠も置いてある由緒正しき禅寺。
奈良井宿散策の際は、必ず寄るべし!と思います。
にしても。
奈良井宿はお地蔵さんも道祖神もたくさんお見かけする。
信仰の厚い土地ですね。
お寺の拝観で大満足した後は神社へ。
鎮神社 Shizume Shrine
奈良井宿はお寺も立派なら神社も立派。
御朱印も頂いたのですが、現在手元にないので後日追加いたします。
コロナ退散バージョンがあって、そちらを頂いてまいりました(笑)。
神社を参拝していると「あ、神様とお会いできたかも?」て思う瞬間てありません?
一瞬だけ風がふわっと吹くの。
伊勢神宮でも感じたことがあるけれどこちら鎮神社でも。
「奈良井の風景が永遠にこのままでありますように。ここで暮らす方々が幸せでありますように。」と祈願したらふわっと風が吹いた。
神様に届いた気がするので、奈良井はずっとこの風景を保つことができるのではと思っています。