スタッフ達には日頃、身も心もタフでなきゃね、と言っているのに、真っ先に生気を失ってしまい情けない。


今テレビの画面に、東北に降る雪が映り、ふと佐々成政のこのうた浮かんだ。

『何事もかはり果てたる世の中をいかでや雪の白く降るらむ』 佐々成政
(世の中は何もかも変わってしまったのにどうして雪だけは変わらずに白く降るんだろう)

のんきそうな日記でごめんなさい。でも、全然のんきじゃないんですよ。

通りいっぺんのことを書く気は甚だ起こらず、かといってそれ以上のことを書くパワーも沸かず、重いペンを持ってやっと書いたのは、ふと思い出したうた、というへたれです。
【今日の教科書:今朝のニュース】

何か大きなコトについて、長期で交渉して条件を詰めて決定して契約するってとき、その話の最初から最後までを同じ人間が担当するべきだと思う。

交渉って、明文化できる条件のようなものだけじゃなくって、話した者同士築いていく信頼感とか、微妙なニュアンスとか、恩義とか、駆け引きとか、譲り合いとか、リズムとかテンポとか、ノリとか、気分とか、タイミングとか、そういうのもひっくるめて方向が微妙に変わっていくものだと思う。

途中で担当が変わると、今まで築き上げたそういうものがリセットされてゼロに戻ってしまう。
病気になったとか家庭の事情とか、のっぴきならない都合で担当が変わると、致し方ないとは思うけど、正直気が抜けるしテンションも下がる。

2回も担当が変わろうもんなら、またイチから始めるなんてうんざりで、完全にやる気が無くなって、「もういいよ」ってなる。

大体、そんだけコロコロコロコロ担当が変わる会社なんて、いい加減だろうと思ってしまう。
社員を育て切る能力もない会社か、次々に社員に見限られてしまう心無い会社か、会社の中がぐっちゃぐちゃか、いずれにしてもしょうもない会社だと烙印を押してしまう。

それは、自分自身がその交渉に真剣に臨んでいればいるほどそうで、それでもどうしても完結させなくてはいけない交渉なら、担当が何度も変わった後はこっちの姿勢も適当になるだろう。


国と国との交渉は、いちばで野菜を値切るくらいの軽いことなの?
だって、こんなにもコロコロコロコロ担当が変わっていくんだもん。
私が、相手国なら、もう日本とはまともに話す気がなくなると思うけど。
難しい政治のことはわからないけど、今回の件は解決しなきゃいけない問題なんだとして(それほどの問題なのかどうかもわからんが)、じゃあそれはそれとして別で解決し、だけど本職は続けるってことは、無理だったのかなあ・・・。
大体、こんだけ簡単にコロコロ変わる時点で、既に重要視してない(ように見える)よね。ちょっとしたポストって感じに見える。


で、この違和感の対象は、辞めた本人ではなく、やってもいない人間が重箱の隅をつつくように揚げ足ばっかりとるこの状態。
まあ、本当の悪人や本当の能無しが叩かれるのは仕方が無いというか必要だとして、ある程度任せた以上温かく見守るシステムにはならないのだろうか・・・。
あと、任された人は、もう少し力を持つことはできないのかなあ。


衆愚政治という言葉があるけれど、民主主義がいいのか悪いのか、私にはまだよくわかりません。
【今日の教科書:憲法九条を世界遺産に(著者:太田 光 、中沢 新一)】

おばかさんが急にはじめたお勉強

感受性が豊かであることや純粋であることや正義感があるということは、温かくて優しくて平和なイメージを持たれそうだけど、実は、とても危険でもあると思う。

無関心やいい加減や適当の方が、穏やかかもしれない。


何かに違和感を感じ、それを無視できずに考え突き詰めてしまう生真面目さ。

違和感や矛盾がどうしても気になってしまう正義感。

人の気持ちがわかってしまう感受性。

愛とか優しさといった純粋な心のパワーは強大で、それは憎しみにも変わるし、人も殺してしまうし、戦争も起こしてしまう。


この本によると、スターリンは身内にはとても愛情深い男だったそうです。

そして、この本が度々フォーカスしているのは宮沢賢治。あの、やさしい言葉でやさしい物語を書く宮沢賢治です。

彼は、超右翼思想宗教団体とも言われる国柱会の開祖・田中智学や、満州事変を成功させた軍事思想家・石原莞爾の思想に熱狂的に傾倒したそうです。


世の中で危険と言われる思想やそれに基づく行動も、もとを辿って行けば純粋さや正義感というものに行き着くことが多いと思います。

例えばイスラム原理主義も、愛や純粋な信仰心や強い信念がテロや戦争を起こしている。

映画の話じゃんとつっこまれそうですが、スターウォーズの、私の大好きなアナキンは、母親思いの、優しくて感受性が強くて賢い青年でした。


それはさておき、この本の本題は、そんなことではなくて、憲法九条を守ろうという内容です。

ちょっと現実的じゃないのかなという感じで説得力には欠ける印象でしたが、とはいえなんせ知らないことばかりで自論も持てずに混乱している私にとっては、「共感と違和感の源泉(この本の中の表現)」で、色々勉強になりました。

最近、全く反対の改憲派の本を読んだり、こうして護憲派の本を読んだりしてみているのですが、私自身はまだ自信を持ってどちらがよいと言えるに至っていません。


話はまた戻るようだけど、感受性が豊かだったり、純粋だったりする人が、ただそれだけを評価されて「いい人だ」と言われたりしていることがよくあるけど、その価値観を私は好きじゃない。

優しい心や繊細さを表現するのなら、表現した本人の、それを貫く行動としての責任が欲しいと思う。


でも実は、その「いい人」のイメージは、ただ敏感に感じてしまうだけの自分自身なのかもしれません。

そして、それが単純に良しとされることに違和感を覚えるのは、敏感に感じるだけは感じて、だけどそこから何かの答えが見つかるわけでもなく、ましてや何もしていない自分自身に対する嫌気から来るのかもしれない。


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【今日の教科書:なし】

確定申告を、今年初めて自分でやりました。

今まで税理士という専門家に丸投げだったわけですが、自分でやってみると意外と簡単でした。

株式の配当についてや欠損の繰越など、ちょこっと迷ったところもありましたが、今はインターネットで簡単に言葉の意味や方法が調べられるし、一度自分でやってみると、理解度も「なんとなく」状態から「クリア」な状態になって、なんだかとってもスッキリです。

毎年、確定申告の時期が近づくと、株のことや保険のことやその他色々を税理士の先生から尋ねられ、厳密な仕組みはわからないけど、なんとなくこれが必要なのね、これをすると損をするのね、これをすると得をするのね、とあやふやな理解のまま、聞かれたことに返事をして済ませる。

そして、1年経つと記憶さえもあやふやになっていて、また同じやりとりをする。
の繰り返しだったけど、一度自分でちゃんと調べながらやると、なんだ、こんだけのことだったのか!って感じです。

国税局の確定申告書等作成コーナーもなかなか使いやすくてあっという間に終わりました。

専門家に任せるのもいいけど、時間に余裕があるときは、ちょっと自分でトライしてみるのもいいもんですね。
【今日の教科書:17歳のための世界と日本の見方―セイゴオ先生の人間文化講義(松岡正剛著)】

おばか塾

「ヨーロッパ」を国名だと思い込み、日本が中国と戦争していたことも露知らず、そんな状態のまま社会人になってしまった、典型的なおばかですが、そんな私に知りたい願望を芽生えさせてくれたきっかけのひとつに、松岡正剛さんの『17歳のための世界と日本の見方―セイゴオ先生の人間文化講義』という本があります。

子供でも理解できるわかりやすい言葉づかいで文字量はそれほど多くないのに、そこからは想像できない情報量と内容の深さ。
世界や歴史がこれほどまでに興味深く、そしてそれを知ることがこんなにもエキサイティングだと気づかせてくれた一冊です。

ただ情報が頭に入ってくるという感覚の読書ではなく、自分自身がいる「いま」と「ここ」を強烈に実感できる体験でした。
つまり世界の、あそことここが、昔と今が、つながっているんだということが実感できたのです。

かなり多岐にわたるテーマを網羅しているので、ひとつひとつについてはさらっとしか触れていないのですが、そのひとつとひとつの繋げ方、紡ぎ方がドラマティックです。
ひとつひとつを更に掘り下げて深く知りたいという欲を芽生えさせてくれました。

もっと掘り下げて知ってみたいと思ったこととしては、ひとつに、道教・タオイズム・老荘思想です。
それから、賢くて強い指導者という意味で、アレキサンダー大王にも興味が湧きました。
また、「わびさび」という日本の文化にも惹かれました。積極的に飾り付けなくてもそれでもそれこそが美しい、あえての引き算、その潔さ。

宗教全般についても大変興味があります。
宗教で大衆が動く、宗教で政治が動く、宗教で国が動く、宗教でついには殺し合いまでしてしまう。
そのパワーとは一体何なのか、何がどうなって、ここまで人が動かされてしまうのか。
誰がどんな思想でどんな目的でどんな戦略で何を行ったらこうなったのか、成り立ちから今に至るその影響まで。
そこから人間の弱さとか本質みたいなところが見えてくる気もするし、更にオーガナイザー側を見ればカリスマ性とか人を動かすコツのようなものが見えてくる気もします。

今まではあまり思わなかったけど、、知識欲が出てきたとたん急に、何でも知っている人を、かっこいいなあと思うようになりました。

私も、あの子なんでも知ってるなあ!と言われるようになりたいです。

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【今日の教科書:NHKスペシャル「北方領土 解決の道はあるのか」】

今の今まで、北方領土問題と言われて知っていることといえば、日本とロシアが北の方のどこかの領土を巡って争っているんだろうな、というくらいでした。

今日、録画してあった2月13日放送分のNHKスペシャルを見ました。

昔、たくさんの日本人がそこで暮らしていたこと、敗戦と同時にソ連軍が乗り込んできて、島民は両手に持てる荷物だけを持って、強制的に島を追い出されたことを知って、強いショックを受けました。

全く解決しそうにないこの北方領土問題ですが、1956年の日ソ共同宣言では、歯舞と色丹を日本に引き渡される約束がされていたそうです。

プーチンが日ソ共同宣言はロシアの義務だと言っているVTRもありました。

しかし、それを邪魔した国があったのです。

日ソの接近を警戒して、このまま歯舞色丹2島で決着したら沖縄を乗っ取ると脅したそうです。

そんなことをする国は大体想像がつきますね。

そう、アメリカです。

まんまと、日ソは領土問題解決を棚上げし、その後新たに結ばれた日米安保条約にヘソを曲げたロシアは、2島を引き渡すとした共同宣言を無視、日本もそれならと、4島一括解決という強気の主張をし、結局平行線のまま、ということでした。

感情的になっても仕方ないわけで、現実的に折り合える線、つまり一度話のつきかけた2島返還から始める形で、上手に交渉しようとした外交官や議員もいたけれど、更迭されたり別件で逮捕されたりしてしまったそうです。逮捕された議員とは、あの鈴木宗男さんだそうです。

プーチン就任から約10年間でロシアはなんと、日本以外で領土問題を抱えていた8ヵ国と、国境を確定し問題を解決してきた、特に中国にはロシアが実行支配していた土地を譲り渡した、というのに、日本とは解決に至らなかったそうです。



日本は諸外国からなめられていると思います。

それこそアメリカからも中国からも北朝鮮からも、ロシアからも。


コロコロ担当者が変わる業者とは真剣に話しをする気が段々無くなるのと同じで、これだけトップも外交官もコロコロ変われば、そもそもまともに交渉する気も無くなるかもしれませんね。


今回、もうひとつびっくりしたことは、北方領土の島々には、既にたくさんのロシア人が住み着いているということ。そこでの生活、ビジネス、社会が出来上がっていて、そこで子供が産まれ、育っている。

しっかり実行支配されてしまっているわけですね。


そんなところを、今更奪えるのか?

この状況では、歴史がどうあれ、返還というより、今度はこっちが(生活している島民から)奪うということになるんじゃないのかなあ?

そもそも、日本は北方領土を守るべきなのか?


知識を少しかじると、疑問が疑問を呼び、スッキリするどころか、かえって頭がぐちゃぐちゃになります。

無知がいかに気楽なものか思い知りました。