読書の秋。今日は久しぶりに昔読んだ本を取り出してみました。
「ユルスナールの靴」 by 須賀 敦子
須賀 敦子さん、わたしの尊敬する作家の一人です。
本の中からうかがわれる、須賀さんの知的で、冷静、芯の強さを持った
女性という人柄と、彼女の送った旅のような人生に惹かれるのかも知れません。
今年でちょうど没10年。
この本も10年ぶりに引っ張り出してみました。
"きっちり足に合った靴さえあれば、じぶんはどこまでも歩いていけるはずだ。
そう心のどこかで思いつづけ、完璧な靴に出会わなかった不幸をかこちながら、
私はこれまでいきてきたような気がする。行きたいところ、いくべきところ全部に
じぶんが行っていないのは、あるいは行く気をあきらめたのは、すべて、
自分の足にぴったりな靴をもたなかったせいなのだ。と”
人生に置き換えた時、非常に共感を覚えるセンテンスです。
話は飛びますが、この言葉はいつも靴売り場で私の頭をよぎるんです。
あ~、欲しい靴がない!!欲しいと思って買ってみたら、以外と×だった。
はいてみたら痛かった!歩くのつらくなって、タクシー乗った。
靴は大好きで、結構お金はかけているんですけれど、本当のお気に入りに出会えることは
めったにない。
お気に入りに出会えば出会ったで、ついついそればかりはいてしまうものだから
すぐに痛んでくる。
下駄箱を開ける時も、この本のフレーズがいつも頭をよぎります。
靴選びうまくなりたい!
あっ!くろぉ~! 本をガジガジしようとしている。
だめだよぉ~
ちょっと静かになったと思ったら、お次ははなとくろえもんとで
取っ組み合いのけんか
やーい、やーい アキレス欲しかったらこっちへおいで~
あ~、それあたちのアキレスじゃん!
なんであんたが食べてんのさ??
それになんでこんなにおもちゃ、とっちらかしてるわけ???
(↑あっ、これは飼い主のせりふかな??)
ぼくちん、負けないし!ガウガウガウ~
う、う、う、 参りやした~
ロープ、ロープ
はなちゃん、こわいだす~
うっしっし、あたち強いのよ。
覚えておいてよね、あんた!
今日も、どたばたで始まり、どたばたで終わる一日。
やっぱ我が家は、読書の秋っていう雰囲気じゃないんだな~
むしろ食欲の秋到来。