GWが明け、連休中に少し滞留していた貨物を捌くのにバタバタしていて、それが落ち着いてきたと思ったら別の意味でザワザワしている今日この頃です。

 

おかげでベランダ観察がさっぱりできずショボーン

 

ブログは皆さんの記事で気分転換をさせていただくだけの日々。

 

なぜそんなにザワついているのか?

 

それはG7が近いから無気力

 

 

輸出入する貨物を税関に申告する際、品名では申告できません。

 

例えばシャツを100枚輸入するとして。

 

税関に申告するのはシャツ100枚ではなく、税番という10桁(正式には9桁と貿易統計用の数字1桁)で申告をします。

 

シャツといっても、ブラウスかインナーか、メンズかレディースか、生地が編物か織物か、素材が綿なのか合成繊維なのかなどによって細かく税番が異なってきます。

 

女性用のポリエステル製ブラウス(織物)が100枚で20㎏だったら、6206.40-2101 100NO 20KGってな内容で申告します。

 

ちなみに税番はタリフと呼ばれる実行関税率表下差しというもので調べます。

 

 

 

なかなかボリューミィオエー

 

 

衣類のページじゃありませんが、細分化されていることは伝わるかと💦

 

 

この採番を誤ると関税率が異なる可能性があるし、申告した税番がそのまま財務省の貿易統計(よくニュースで貿易赤字がなんたらと言っているアレ)に直結するため、税関が厳しくチェックすることになります。

 

輸入をやっていると、この税番に関わることでよく通関を止められるんですが、今は違います。

 

なんてったってもうすぐG7指差し

 

海外から要人が来られるイベントということで、税関は水際の取り締まりに力を入れています。

 

まあとにかく検査の多いことネガティブ

 

通常でもたまに検査に当たりますが、いつもなら100箱のうちどれか任意で2箱持ってきてくださいってレベルなのが、こういうイベントごとが絡む検査になると100箱全部検査します凝視となるワケでしておいで

 

100箱全部をまずX線装置にかけ、全部に拭き取り検査(拭き取ったものを機械にかけると薬物や爆発物が検知できるシロモノ)を行い、これとこれとこれとこれを開けなさい凝視と言って箱を開けさせ、中を細かくチェックします。

 

そこまでして異常なしでも、検査が終わって事務所に帰ると税関から電話があり、エンドユーザーのリストを提出しなさいとか色々と注文が入ることもあります。

 

荷主さんからは企業秘密だと言って怒られたり爆笑

 

その対応に手を取られてしまい、他の作業が遅れてしまうという負のループ。


決して物量や件数が多い訳じゃないのに忙しい絶望

 

 

今回は広島でのイベントだからか、数年前に大阪でやったG20の比ではありませんが、何件か通関を止められたままの案件を抱える羽目になっていて、帰宅しても休日でも気分が落ち着かないショボーン

 

そういや東京オリンピックのときも酷かった叫び

 

 

 

こういった取り締まりは税関側が行うものだけでなく、こちら側から情報提供をすることもあります。

 

実際に麻薬犬パグの出動を要請したこともあります。

 

 

通関ってマイナーで地味な仕事ですが、こうして水際の取り締まりに協力することもあり、考えようによってはやりがいのある仕事なのかもしれませんね。

 

そう自分に言い聞かせて、無事にG7が終わるまでがんばりますグー

 

 

なーんて言ってる間に大阪万博が始まることを考えるとゾッとしますけどゲラゲラ