人生初の家庭菜園(っぽいこと)はアスパラガスでした。
アスパラガスで今まで虫がついているのを見たことがありませんが、3年目を迎えるために植え替えたときに土の中にコガネムシの幼虫がゴロゴロいて、ゲッとなりました。
コガネムシごめん
アスパラガスが大きく育ち、興味本位でホジホジしたも育ったので、今年は調子にのって色々とチャレンジしてみました。
ほぼ失敗してるけど
やってみて思ったこと。
とにかく虫がすんごいっす
もう葉っぱがレースみたいになるまで喰い散らかされて
特にピーマン、ナス、オクラはもうズタボロ。
でも学んだこと。
スーパーなどで売っているピッカピカの野菜や果物たち。
無農薬じゃほぼ無理ゲーですね
四六時中見張ってない限り。
農家さん、いつも美しい野菜や果物をありがとうございます。
あんなにピッカピカに育てるのはとても大変でしょうね。
もちろん安全基準を満たした農薬も適宜使いつつだと思いますが、異常気象とも戦いながらですもんね。
ほんとすごい
なんでこんなことを酔っ払いのごとくウダウダ書いているかというと、スマホの写真を整理していたらこんな写真が出てきたからです。
(虫の写真が出ます)
じゃじゃーん
柿のヘタ部分です。
日本の農産物を海外へ輸出するにあたり、必要となる植物検疫を受けたときの写真です。
知識がないので普通に白カビだと思って見ていたんですが、植物防疫官が
「あっちゃー、これマズいなあ」
と言ったので、カビもダメなんですか?と聞くと親切に教えてくれました。
この白いちっさい粒がコナカイガラムシの幼虫で、白いモヤっとしたカビっぽいものが卵のうというものだそうです
このときは植物防疫官がつぶさにルーペで見て、動いていそうな幼虫をシャーレに入れて顕微鏡で拡大、結果動いていた(死んでいない)のがいたので検疫不合格となり輸出ができませんでした
ちなみに香港やシンガポールなら検疫を受けずに輸出ができるので、この柿は急きょシンガポールへ売り先を変更して翌日無事に輸出できました
タイや台湾、EUあたりは受け入れ条件が厳しいもんね
普段はTHEお役所って感じの人に当たることが多いのに、このときはすごく色々説明をしてくれる親切でフレンドリーな植物防疫官でした
コナカイガラムシの幼虫はロウと同じ性質の物質を出してうんたらとか
昆虫学専攻だったんですか?と聞くと、植物学ですと答えられましたが。
この方がこのときに言っていたんです。
外で栽培してたらこんなん普通についてますし、そのへんで売ってるのにも普通についてますけどねって。
ですよねー
虫も生きていくのに必死でしょうし。
ミミズだあーって♪
オケラだあーって♪
アメンボだあーってえー♪
ですよねー
なんかベランダの野菜たちについてる害虫に、あんまり目くじらをたてなくてもいいんじゃね?って気分になりました。
これより大きいサイズの虫はキモいからイヤですけど
検査後に植物防疫官が「国をあげて日本の農産物を海外に売っていこうって方針なんやから、産地も出荷前に念入りに洗い流すとかしてほしいなあ」とボヤいていたのが印象的でした。
職業意識の高いお方だ
今回の写真は、本当は会社のスマホで撮って荷主さんへ直接送るはずだったのが、間違えて個人のスマホ
で撮ってしまったものを消し忘れてしまっていたようです。
よく家庭菜園ブログで目にするコナカイガラムシ。
文字ではよく見ていましたが、これが噂のコナカイガラムシかあーと少しスッキリしました。
輸入の検疫作業でよく聞く「アブラムシの幼虫」「ハダニの幼虫」「ハモグリバエの幼虫」「柄眼目の幼貝」「ランツボミタマバエの幼虫」(←日本へ輸入するときについていると不合格になるヤツらですが、しょっちゅうついてくる)、このあたりも顕微鏡で拡大したモニター越しでしか見たことがないので、一度リアルサイズで拝んでみたいものです
せっかくこんな仕事をしているんだし、一度見たら自分ちの野菜たちについている虫の正体がわかるかもしれませんしね