どもども、貧乏性のBBAです
2007年。
あの頃は貧乏性じゃなく本物の貧乏でした
当時住んでいたアパート。
外の通路に洗濯機を置くタイプの2階建てのアパートの1階。
関西だと「文化住宅」と言う(東北の友だちには通用しなかった)類のアパートです。
戦後まもなく建ったようなボロアパート。
10代から同棲していた彼と別れ、1人暮らしを余儀なくされて。
当時は時給780円で、いくら働いても8時間分以上の給料が出ないという
1日定額6,240円でバイト働かせ放題のサブスクだよなー
実際毎日12時間以上働いてたし。
東証一部(今はプライム)上場で、従業員数万人を抱える超有名企業ですが、バイトの扱いなんてそんなもんでしたよ
このオンボロアパートに前世紀から入居していましたが、2007年に天井がぐわーんとたわんできて
見たら天井一面に水漏れのような巨大なシミが
ギャー天井が落ちてくるぅー
慌てて不動産会社へ連絡して点検してもらった結果、上階の流しの排水溝から大量の水漏れがありました。
不動産会社から上階の排水溝の修理とウチの天井の張替えで10日欲しいと言われ、10日間ボロボロのビジネスホテルを手配してもらいました。
このホテルがまあまあ都会にあり、周りには商業施設がたくさん
普通はここで都会ライフを楽しむんでしょうが、貧乏だった私はホテルの近くにあった小さい食堂の「従業員募集」の貼り紙を見て、ホテルにチェックインしたその日に店主に掛け合って、深夜の皿洗いとして10日間働かせてもらいました
店主のおじさんがいい方で、昼間で時給800円くらいを考えていたそうなんですが、私が「ほんとうに貧乏で困っているんです!」と訴えたら、10日間だけだし夜中だからと時給1,200円にしてくれました
その食堂はランチタイムから営業していますが、ターゲットを夜のお店の方にしていて、仕事帰りにお客さんと食べに来るお姉さんや、飲み屋でしこたま飲んだ帰りのサラリーマンで朝4時頃までにぎわっていました。
高校を中退してしばらくスナックで働いていた私には、懐かしいような何とも言えない気分になりました。
食堂で毎晩4時間働き、ボロアパートの修理が終わるまでの10日間で48,000円をゲット!
睡眠時間は毎日2時間とかでしたが、まだ若かったのと10日間限定だったので何とかなりました。
今思えば無謀でしたね
その48,000円の臨時収入で、欲しかったドライヤーとブラザーのプリンター(兼電話兼FAX兼スキャナー)を購入しました。
ブラザーのプリンターは今も使っていますが、子機がとっくにぶっ壊れて使えないし、スキャナーのデータもパソコンに送れません。
今はスマホで送れるしFAXなんて何年も使ってないし、電話も単なる捨て電(何かの登録とかに使うだけ)なので支障はないんですが。
昨晩ついにドライヤーまでぶっ壊れてしまいました
2年くらい前から、使うとガリガリと変な音はしていたんです。
でも気にせず使っていたらガガガガガーとすごい音がして、バチンっ!と火花が散ってついに動かなくなってしまいました
2007年製のナショナルのドライヤー。
今は無きナショナル製。
あの10日間の非日常が蘇り、ついにドライヤーもご臨終かあ、と寂しくなってしまいました。
あれから15年。
貧乏だった私にドライヤーとプリンターを与えてくれた店主に感謝です
さて、来月の楽天ポイント消化用にドライヤーでも物色しましょうか