先日、親会社からの一斉メールで通関士試験の合格発表が送られてきました。

 

親会社では21人が受験して、3名合格。

 

少なっポーン

 

オバサンの会社(子会社)では3人が受験して全滅ゲッソリ

 

そんなに難易度が高かったのかな?と思って税関のホームページで見てみたら、

 

 

全科目受験者 14.9%

2科目受験者 10.6%

1科目受験者 59.1%

合計 15.7%

 

 

思ったより普通でしたねあせる

 

今は受験科目数別に合格率が出るようになっているんですね。

 

オバサンが受けた年を見てみたら、全科目どころか合計でも10%を切っていました滝汗

 

今思えばよく一発で受かったもんだ叫び

 

 

通関士試験は3科目。

 

①通関業法(50分)

②関税法、関税定率法、その他関税に関する法律および外為法第6章(1時間40分)

③通関実務(1時間30分)

 

科目ごとに足切りがあり、1科目でも点数が足りなければ不合格です。

 

合格科目の持ち越しもできません。

 

オバサンの感想だと、①余裕、②むずっ、③無理ゲーってところでした。

 

①通関業法

範囲が狭いので、とにかく覚える。

 

②関税法他

めちゃめちゃ範囲が広いので苦労しました。

法律を丸暗記するよりも、この法律は何を目的としているのかといったところを理解していくと正解率が上がりました。

減免税とか丸暗記が必要な部分もありますが、ひたすら過去問をやっていると自然と覚えていきました。

 

③通関実務

これは関税法と関税定率法をみっちり理解していないと難しいです。

途中にちょろちょろと紛れ込んでいる、加算税や延滞税、消費税といった計算問題は全問正解で点数を稼ぎます。

なんといっても一番のキモとなるのは申告書作成。

特に輸入は関税評価の考え方が身についていないと大打撃です。

1つでも評価の判断を間違ってしまうと、芋づる式に全ての計算が間違いになってしまいます。

 

 

ほとんどの人は3科目受験ですが、一定の条件を満たせば免除になる科目があります。

 

◎通関実務の経験5年で③の1科目免除

◎通関実務の経験15年で②と③の2科目免除

 

15年も実務経験があって、一番楽勝の通関業法だけなのに4割の人が落ちたことにはビックリですびっくり

 

 

この科目免除。

 

実務経験はもちろん自己申告だけではバツレッドです。

 

通関業者で通関の仕事をする場合には、税関に対して「通関業務従業者」として登録をしなければいけません。

 

通関業者で働いていても、通関の仕事をする人しか登録ができません。

※通関士は財務大臣の確認を受けて、従業者ではなく通関士として登録します。

 

 

税理士事務所などでも、実際には税理士資格を持たない人が税務署へ提出する書類を作成して、最終的に税理士資格を持つ人が確認して提出をすることが多いと思います。

 

通関業者も同じで、書類を作成するだけなら通関士の資格を必要としません。

 

「通関業務従業者」として登録した人であれば、書類を作成することができます。

 

実務経験は、その「通関業務従業者」として登録されていた期間をカウントします。

 

税関職員で通関事務をしている方々も、もちろん実務経験となります。

※税関職員でも通関に関わらない仕事もたくさんあるようです。

 

民間企業で通関士資格を持たずに15年間も同じ仕事を続けることは稀ではないでしょうか。

 

ほとんどの人が違う部署へ異動になったり、管理職となって別の業務をしていることでしょう。

 

よって2科目免除の人は、税関の方が多数を占めている可能性が高いです。

※個人の感想です。

 

 

この試験に合格すると、税関のホームページに受験番号が掲載されます。

 

同時に、その日の官報には名前が掲載されます。

 

普通に生活をしていて、官報に名前が載るのは自己破産か国家資格の合格くらいかなうーん

 

国家資格でもメジャーな資格はあまり載りませんし、なかなか貴重な機会ですね。

 

 

 

今年合格したみなさん、おめでとうございますお祝い

 

ダメだった方は、あきらめずに来年もチャレンジしてみて下さいグッ

 

そして1科目免除で4年連続ダメだったわが社のN君、早く資格を取ってオバサンを楽にしてくれーゲロー