いよいよ1月からRCEP(アールセップ)が始まります。

 

RCEPってなんぞや?

 

Regional Comprehensive Economic Partnership Agreement

地域的な包括的経済連携協定)

 

だそうです。

 

ま、協定を結んだ参加国間で関税とかで便宜を図ろうじゃあーりませんか、ってことですね。

 

参加に署名した国は15ヵ国です。

 

・アセアン10ヵ国

(ブルネイ、カンボジア、インドネシア、ラオス、マレーシア、ミャンマー、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナム)

・それに乗っかる5ヵ国

(オーストラリア、中国、日本、ニュージーランド、韓国

 

一応15ヵ国ですが、1月から発効するのは韓国、インドネシア、マレーシア、ミャンマー、フィリピンの5ヵ国を除いた10ヵ国です。

 

5ヵ国はまだそれぞれの国内の手続きが終わっていないため、発効はもう少し先ですね。

 

 

少し前にTPPというものが始まりました。

 

日本が参加するにあたっては、一次産業の方々が声高々に大反対を訴えていた協定です。

 

アメリカも参加予定でしたが、トランプ前大統領がソッコー離脱した協定で、最近では台湾と中国が参加を表明していましたね。

 

こちらはRCEPに比べて関税以外の多方面での連携協定であり、その分求められるハードルが高いため、中国どやさ?っていう話もあります。

 

 

さてこのRCEP、普段輸入通関の仕事をしているオバサンには影響が大きいです。

 

関税の計算が仕事なので、当然ですね。

 

 

実は日本が中国韓国と経済連携協定を締結するのは初めてなんです。

 

貿易に携わっている方じゃなければ認知度は低めですが、すでに日本は色んな協定を締結していて、今回のRCEPで言うと中国、韓国以外の国とは何らかの協定があります。

 

現在締結している経済連携協定

 

・日シンガポール(2国間)

・日ブルネイ(2国間)

・日メキシコ(2国間)

・日マレーシア(2国間)

・日チリ(2国間)

・日タイ(2国間)

・日インドネシア(2国間)

・日アセアン(多国間)

・日フィリピン(2国間)

・日スイス(2国間)

・日ベトナム(2国間)

・日インド(2国間)

・日ペルー(2国間)

・日オーストラリア(2国間)

・日モンゴル(2国間)

・TPP(多国間)

・日EU(多国間)

・日英(2国間)

・日米(2国間)

 

どうです?てんこもりでしょ??

 

これらの協定で関税を安くしようとすると、協定ごとに色々と条件が付されていて、その条件を満たしているかどうかを確認するのも通関をやっているオバサンの仕事です。

 

いやー、面倒だわ(本音)

 

オバサンの勤務先の取り扱いが、ヨーロッパ20、北米10、中南米10、オセアニア10、アジア50みたいな比率なので、今回のRCEPには戦々恐々です。

 

中国韓国なんて毎日ボッコボコ輸入されてきていますからね。

 

 

正式に1月1日発効が決まってから、関税協会や通関業会といった関係団体からオンラインセミナーの案内がバンバンきていますが、もう今から逃げたいww

 

12月なんて繁忙期真っただ中に2時間のセミナーなんて受けている時間もないですし。

 

 

とは言え、輸入品に頼りまくっている日本では関税は国内販売価格に転嫁されているワケですし、日本の輸出企業にとっては相手国で関税が安くなれば売りやすいでしょうし。

 

 

また面倒な仕事が増えるというお話でした。