普段はダラダラとどうでもいい内容のブログをチマチマと書いていますが、オバサンは一応会社員をやっていますウシシ

仕事中はスッピンで何年着ているかわからないパンツにスニーカーというヨゴレ具合です。

今回はこんなヨゴレなオバサンが普段仕事で何をやっているのかをダラダラと書いてみたいと思います。

 

こんなオバサンですが、実はボーエキとやらの一端を担っています。

オバサンの勤務先は、モノを輸入したり輸出したりする人からの依頼を受けて、集荷から飛行機や船の予約、希望するところまでの配送を請け負っています。

世間ではフォワーダーと呼ばれています。

縁の下の力持ち的な業種で知名度も低く、華やかな業界でもないので今までブログには書いていませんでしたが、もうちょっと知名度を上げて若い人にも興味を持ってもらえるといいなあと思って、これからはいいことも悪いことも書いていくことにしました。

 

 

オバサンが仕事関係で保有している資格は、通関士、IATAディプロマ(基礎、危険物)。

 

ね?知名度ないでしょ?ぐすん

 

友人に通関士受かったよー合格クラッカーと報告をしたときも、え?電車の運転するの?って反応でした。

それは機関士やっ!ムキーとツッコミは入れましたが、知名度の低さは抜群です爆  笑

 

 

通関士は国家資格で、IATAディプロマは国際資格です。

入社後に取得したディプロマは航空機輸送に携わる全世界共通の業界資格なので、テキストから問題、回答まで全て英語というシロモノでした。

学もないのに良く受かったなーあせる、と今でも思います。

 

オバサンが主に代行するお役所手続きは、税関手続き+検疫三兄弟の手続き。

検疫三兄弟の手続きは、食品(厚労省)、植物(農水省)、動物(農水省)。

ちなみに輸出には通関時に必要となる食品検疫はありません。

税関手続きは財務省。

 

税関手続きには関税法70条というハードルがあります。

 

関税法70条

他の法令の規定により輸出又は輸入に関して許可、承認その他の行政機関の処分又はこれに準ずるもの(以下この項において「許可、承認等」という。)を必要とする貨物については、輸出申告又は輸入申告の際、当該許可、承認等を受けている旨を税関に証明しなければならない。

 

ここにある『他の法令』というのが超範囲が広くやっかいで、日本には輸出や輸入に条件を付している法律がモリモリあります。

 

まずオバサンは輸入されようとしているモノが、この通称"他法令"にかからないかどうかを調べます。

 

例えば昨年ならマスクや防護服、二酸化濃度チェッカーやマウスシールドに非接触体温計。

コロナパニックが始まってすぐに、大量にC国から輸入され始めました。

薬機法(医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)に該当しないかどうか?なんかを"関税六法"という本で調べます。

関税法70条に該当しないものならそのまま税関手続きに入りますが、該当するものなら先に関係省庁への手続きが必要です。

 

子ども用のおもちゃが輸入されるとなれば食品衛生法を調べ、自転車が輸入されるとなれば労働安全衛生法を調べます。

ギターが輸入されるときにはワシントン条約を調べます。

 

おもちゃが食品?自転車が労働安全衛生法?ギターがワシントン条約??

はあー???って感じですよね。

 

このあたりの"ひっかかり"は実務経験と共に積み上げられていくので、通関士は実務経験を10年積んでやっと一人前と言われることもあります。

オバサンはそろそろ10年なので、少しは一人前に近づいたかなー??

 

ちなみに子ども用のおもちゃは食品衛生法で輸入時に食品届出が必要になり、自転車はブレーキにアスベストが使用されてないという証明が輸入時に必要です。

ギターはローズウッドという木が使用されていると、ワシントン条約で国際取引が規制されていて事前手続きが必要です。

 

検疫三兄弟はオバサンが代行しますが、それ以外の法律にかかるものは原則輸入する人自身で手続きをしていただきます。

 

 

オバサンの勤務先は三兄弟の中の食品と植物の取り扱いがたくさんあるので、求人をかけてもなかなか応募がありません。

 

なぜ敬遠されるのか?

 

"生鮮"と呼ばれる部類のモノを扱うと検疫が面倒だし、1年365日昼夜を問わず対応を求められることを経験者は知っているからです。

そりゃ傷んでしまったら売り物になりませんからねーぼけー

 

 

 

この仕事をしていると、自分が苦労して手続きをしたモノがお店で売られていたり、ネットショップで売られているのを見かけることがよくあります。

 

あー、あのときのアレかあー。

税関と税率の見解でバトったやつやー。

通関に時間はかかったけど、ちゃんと売り物になってるやんウシシ

と少し誇らしい気分を味わえるのが醍醐味ですね。