ウィークリー・ブック・リビュー
あらし
台風12号に加えて秋雨前線が島根県を中心とした西日本に大きな被害をもたらしました。お見舞い申し上げます。幼いころ、台風襲来に備えて、父は雨戸を閉じ、畳を上げて窓付近を補強し、母は当面の食料品確保に駆け回っていました。夜通し吹き荒れた嵐の翌朝、氾濫した付近の川の泥水で、田畑はまるで海のよう。我が家は難を逃れたものの、まだ残る風と雨の中を、家々から流れ出し、どこへともなく流れて行く道具や生活用品を、いつまでも見続けていたものです。
「たいふうがくる」みやこし あきこ:文・絵/BL出版・1300円
吹きつのる風の音、バクバクと打ち続ける心臓の鼓動。嵐を迎える夜、一睡も出来ぬまま、明けた朝は・・・。
「みどりのふね」クウェンティン・ブレイク:作/千葉茂樹:訳
あかね書房・1600円
夏休みのある日、こっそり入った大きな庭の向こうに見えたのは「船」、僕たちは嵐を乗り越えて大海を進む。
「まっくら、奇妙にしずか」アイナール・トゥルコフスキイ:作
鈴木仁子:訳/河出書房新社・1600円
ある日、村の浜辺に船を寄せ、住みついた風変りな男。村人たちは無関心を装いながら、男を監視し続ける。男が去った村を襲ったのは嵐・・・。1本のシャープペンシルだけで描かれた絵本。
「あまぐも ぴっちゃん」はやし ますみ:作・絵/岩崎書店・1300円
台風のお母さんからはぐれた、雨雲の子ども「ぴっちゃん」。一緒に遊ぶのは楽しいけれど、お母さんは、迎えにきてくれるのかな?
「かかしのペーター」バーナデット:文と絵/ささき たづこ:訳
西村書店・1300円
畑の真ん中で、いつも子どもたちと遊んでいたペーター。やがて季節が変わり、ペーターは嵐の中にただ一人取り残されてしまいます。
御案内:これまで年中無休で営んでまいりましたが、次のように夏休みと定休日を設けさせていただきます。ご不便をおかけいたしますが、ご理解とご協力いただきますよう、お願い申し上げます。
★定休日:毎週月曜日(8月から2~3カ月を予定)
昔話、絵本の講座、紙芝居・おはなし会等の出前をいたします。お気軽にご相談ください。
NPO法人 全日本語りネットワーク東京事務所
〒185-0021
東京都国分寺市南町2-18-3 国分寺マンション B-03A (地図)
TEL/FAX:042-324-2708
営業時間/午前10:00~午後9:00
☆国分寺駅南口から徒歩2分です☆
★おはなし会のご案内
・対象:乳幼児と保護者。大人の方だけでもどうぞ。
・日時:月の第3週を除く金曜日ごと。午前11時から。
☆絵本以外の書籍もご予約いただけます。ご予約いただいた本は3日ほどで、お届けできます。どうぞご利用ください。
★催し物、会議、レッスン会場など、レンタルスペース としてもご利用いただけます。
みなさまの地域文化の発信基地としてご活用ください。
次回のおはなし会
日 時:8月30日(金) 午前11:00~11:30
月の第3週は、おやすみです。
おはなし会へようこそ!
小さな赤ちゃんからお年寄りまで、絵本、わらべうた、手遊び、紙しばいなどで楽しんでいただいています。
絵本やおはなしの好きな皆さんですから、安心してママ友になれますよ。子育てや自然のこと、とっておきのカフェなどを教えあったり、話の輪がひろがり豊かな和が作られています。
おはなし会のあとは、持ち寄りのランチ会もどうぞ。