ウィークリー・ブック・リビュー
きょうは みんなで クマがりだ
長野県でお年寄りが畑仕事の際、クマに襲われました。怪我だけということで幸いでした。棲み家としている山の環境変化や地球温暖化など、クマが里に下りてくる原因は複雑になってきているのでしょうが、子育てや冬眠に備えるため、クマたちも必死なのに違いありません。「テディベア」や「くまのプーさん」のように、欧米の絵本の世界でのクマは可愛いく身近な存在として描かれています。しかし、日本では「金太郎」の歌以外、古来から昔話や絵本に取り上げられることは余りなかったようです。農作物を荒らす害獣として、また仏教的世界観による獣として、人の暮らしから距離を置くべき存在として見られていたからなのでしょう。
「サリーのこけももつみ」ロバート・マックロスキー:文と絵
石井桃子・訳/岩波書店・1700円
こけももやまにこけももつみに出かけたサリーとお母さんは、クマの親子に出会うのですが・・・。
「はなをくんくん」ルース・クラウス:文/マーク・シーモント:絵
木島 始・訳/福音館書店・1000円
寒い冬を眠って過ごしていたクマやリスたちが、春の匂いに誘われて眼を醒まし、見つけたものは・・・。
「きょうは みんなで クマがりだ」マイケル・ローゼン:再話
ヘレン・オクセンバリー:絵/山口文生・訳/評論社・1300円
家族そろって出かけたクマがり。川をわたり、吹雪も何のその。大きなクマも平気だい! でも・・・。
「モーディとくま」ジャン・オーメロッド:文/フレヤ・ブラックウッド:絵
角田光代:訳/岩崎書店・1600円
おしゃまな女の子・モーディをクマはいつも暖かく見つめています。二人だけの世界の5つのおはなし。
「まほうのこぐま」ジャン・オーメロッド:絵/ペネロープ・リヴェリー:文
片山令子:訳/瑞雲舎・1300円
ジョーの遊びともだちは2匹のこぐま。川でもほら穴でも遊ぶよ。お父さんにもお母さんにも見えないんだ。
「くまとやまねこ」湯本香樹実:文/酒井駒子:絵
河出書房新社・1300円
仲良しのことりが死んで、悲しんでいるクマに、やまねこがバイオリンを弾いて元気づけてくれます。
「ふつうのくま」佐野洋子:文と絵/講談社・1000円
いつかは空を飛んでみたい。クマはその夢を果たすのですが、ほんとうの幸せはどこにある?
御案内:これまで年中無休で営んでまいりましたが、次のように夏休みと定休日を設けさせていただきます。ご不便をおかけいたしますが、ご理解とご協力いただきますよう、お願い申し上げます。
★定休日:毎週月曜日(8月から2~3カ月を予定)
昔話、絵本の講座、紙芝居・おはなし会等の出前をいたします。お気軽にご相談ください。
NPO法人 全日本語りネットワーク東京事務所
〒185-0021
東京都国分寺市南町2-18-3 国分寺マンション B-03A (地図)
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営業時間/午前10:00~午後9:00
☆国分寺駅南口から徒歩2分です☆
★おはなし会のご案内
・対象:乳幼児と保護者。大人の方だけでもどうぞ。
・日時:月の第3週を除く金曜日ごと。午前11時から。
☆絵本以外の書籍もご予約いただけます。ご予約いただいた本は3日ほどで、お届けできます。どうぞご利用ください。
★催し物、会議、レッスン会場など、レンタルスペース としてもご利用いただけます。
みなさまの地域文化の発信基地としてご活用ください。
次回のおはなし会
日 時:8月23日(金) 午前11:00~11:30
8月16日(金)は、おやすみします。
月の第3週は、おやすみです。