テレビ番組の世界仰天ニュースが好きで毎週観ている。

再現VTRがよく出来ていて、
司会者やゲストのトークより面白い。

その世界仰天ニュースで今週放送されていた中で
白血病と闘っていた少女のストーリーが紹介されていた。

なんだか
その少女の姿と自分の今までとで被る部分が多く感じてしまい、
不覚にも胸が熱くなってしまった。

というのは、
白血病ほどの重い病ではないが、
自分もかつて闘病経験があるからだ。

約7年前くらいになろうか…
僕の両目はある日突然映る光の大半を失った。

最初は自然に治るだろうとタカをくくっていて病院にも行かないでいたが、
日に日に視力は悪くなる一方で、
本やケータイの文字はまともに見えなくなり、
夜は出歩くのが怖いくらいに見えなくなっていった。

モノが歪んで見えるとか視野が狭くなるのではなく、
全体的にボンヤリとした映り方でした。

メガネをかけたら見えるかな?と思い、
メガネを買ったりはしたけれど、
少しマシになる程度でしかなく、
これはヤバいと思うようになり、
半年後にようやく眼科に行った。

眼科で診てもらった時の医師が最初に言った言葉が
「うちでは治療ができないので、
大きな病院に行ってください」
かなり重い目の病にかかっていたそうだ。

大きな病院で診てもらうと、
すぐに手術を受けてくださいと告げられました。

しかし…目の手術ってどんなのかと想像していたら怖くなり、
その時は手術は受けなかった。

そのまま目が悪い中
日常を過ごしていた。

何度か階段から落ちそうになったり、
段差が見えなくてつまづいたり、
道路の信号が見えなかったり…

それでも周りには、目が悪いことを隠しながら
見える素振りをしていた。

その間は病院に行くこともなかった。

約四年間ほどそんな毎日を送っていた時、
僕は一人の女性と出会った。

その人にはすぐに僕の目の悪さを見抜かれてしまった…

「聖書を読んでみて」
クリスチャンであるその人が僕に聖書を勧めてくれた。

それから聖書を読む日々が始まった。

小さな文字なのでそのままでは当然読めない。

メガネをかけ、さらに虫眼鏡を使いなんとか読んでいった。

旧約聖書,新約聖書を三カ月かかって全て読みました。

新約聖書にはキリストの御業により目が見えるようになったという話が出てきます。

やっぱり目が見えるようになりたい…

既に女性を好きになってしまっていた僕は
手術を受ける決心をした。

医師によると失明寸前にまで病気が進んでいたらしい。

片目づつ日を空けて手術を受けました。

片目あたり約5時間かかりました。

今ではあらゆるものがクッキリと見えています。

病気の再発ももうありません。

手術後しばらくして僕は洗礼を受けました。

聖ロンギヌス
僕の聖人です。

神を知らずながらも、
神に触れることで光を得たとされる聖人です。

でもね、
クッキリと見えるようになると、
「この人ってこんなにシワがあったのか…」となり…
そんなことばかりに目がいってしまいます。

それはそれでまた楽しい。

昨年の暮れに光を取り戻すきっかけを与えてくれた女性と京都の嵐山に行ってきました。

湯葉料理が美味しかったどす。
{1CA2544E-1C45-43D7-ACCC-33637ADCA62E:01}