秋彼岸②
日中暑くとも マッスル園の夜は涼しい
ほんのわずか開けたガラス戸から 涼やかな風が吹き込む
空には上弦の月が… ま 雲が多くて見えなかったけど
虫たちの声がにぎやかに響き渡る
ああ いい風だ……
すると突然
「さぶいっ!!!」
風流をぶち破る大声が……
声の主は親方 寒い寒いを連呼するので仕方なく兄さんは…
ダウンコートを貸したのであった…
「大ちゃん ちゃむいでちゅよねー」
あんか代わりにされてかわいそうな大…
嫌なら逃げるんだ 大!!!
ついには ホカペを敷き 羽毛布団まで
マッスル園 秋を通り越して いきなり冬のようであった…
(兄さんは半袖シャツなのに…)
今朝 日差しが差し込んでも 親方はダウンを着たまま
昨夜は毛布 かけ布団まで用意したのに
「寒くてダウンを着たまま布団に入った」
う、嘘やろ~ (兄さんは靴下さえ履いていない!)
大ちゃんも すっかり 「参った」
まぁ 遊びばかりじゃなく墓参りもしてくれたのだが(親方の名誉のため)
親方に付き合って しこたま食べた兄さん
「自分の肉布団」を薄くするべく
今夜から 再び体の断捨離も始めるのでありマッスル~!!!
がんばるぞっ
パワーッ!!!