THEATRE E9 KYOTO です。
新しい劇場です。
九条の鴨川の畔です。
そう九条葱の九条です。
時代から取り残された地域です。
チラシに主催の千之丞さんの挨拶がはいってました。
このコロナの中で講演できる喜びと感謝でした。
落語、講談、浪曲、狂言の4人が3人ずつ4回公演します。
今回は狂言、浪曲、落語の3人で、入りが一番多かったそうです。
狂言
「縄綯(なわない)」
茂山千之丞 太郎冠者
茂山千五郎 主人
茂山逸平 某(逸平)
博打のカタにされた太郎冠者が某で働かず、戻された主人の所で悪口言いまくり、それを某さんに聞かれるという話。
千之丞さんの軽い感じがとてもマッチしてました。
講談
旭堂南龍 「山内一豊の妻」
南青さん時代はよく拝見しましたが、南龍を襲名されてから初めて。
久々にお見受けすると、なんか痩せてはると言うか、やつれてると言うか…
師匠の南左衛門以外の上方講談協会のメンバーがなみはや講談協会作って出て行ったり…
元々揉めてる南陵さんの大阪講談とか…狭い世界に3つも協会があるもの…苦労が絶えないのでしょう。
このネタは南左衛門さんで聞いたことありますが、青(南部馬)が阪南出身でベタベタな泉州弁ではなかったな(笑)。
上方講談らしく、しっかり笑いを取ってました。
落語
桂よね吉 「子別れ」
いつにもまして、人情話にしようとオーバーアクションで始まりました。
正直、うーんと思ったんですが…
たしかに泣きにはどっぷり入っていたのですが、笑いもしっかっり取ってて…
特に効いてたのは帯揚げをしごく所作…
うんうん、藤山寛美さんの泣き笑いの領域に入ってきてます。
トークで話してはったけど、このブラックボックス的雰囲気だからこそ実験的に取り組んだそうです。
なんか、よね吉ワールドが一皮むけたと言う感じでした。
弟子が出来ると、むけるのかも。
トーク
最初はお互いに突っ込むよていだったそうですが、
それぞれの芸に突っ込めるほどの造詣がないと言うことで、勉強会でしたね。
でも、米朝さんや先代の千之丞さんいてた上方ぶりでは、お互いに突っ込んでたそうです。
狂言会で米朝さんや落語会で千之丞さんを何度も見かけたけど、そこまで勉強してたからこその突っ込みなのでしょうね。
南龍さんの師匠の南左衛門さんも、よね吉さんの師匠の吉朝さんと勉強してはったし…
最後に、年齢は同じぐらいになったのに…と反省してはりましたが、こうやって活動してるんですから、これから楽しみですね。
米朝師匠も千之丞さんも、還暦過ぎてからが一番魅力的でしたらから。