福丸・あおば・小佐田の上方落語大学 | 喜六清八徒然日記

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うだうだ鑑賞三昧

繁昌亭です。

 

繁昌亭のHPを見てたら、この数日間講演中止で、繁昌亭久しぶりのオープンみたいでした。

夜の部は主催者の判断ということで、福丸さんとあおばさん、勇気の要る決断だなぁと思ってました。

 

でも、行ったら…キャンセル受け付けてないから、殆ど来てはると思うけど…

丁度、感染予防に向いた空き具合(笑)。

チケットの売れ行き見て決めたのでしょうねグッド!

 

ごあいさつ

桂あおば「阿弥陀が池」

桂福丸「新作落語1(テーマは「糸」)(小佐田定雄・作)」

桂あおば「新作落語2(テーマは「糸」)(小佐田定雄・作)」

~仲入~

【トーク】桂福丸・桂あおば・小佐田定雄

桂福丸「新作落語(オーロラ?)(福丸・作)」

 

ごあいさつとあおばさんの阿弥陀が池は、仕事が遅くなって聞けず…

 

福丸さんの新作から…

後のトークでも仰って居たけど、落語作家は台本だけ書いて、後は落語家任せ。

福丸さん、ナマズを上手に演じてはったてわ。

あおばさんもマフラーに悩んだそうですが…

(ネタバレ)渋いおじさんVS池の主ナマズの50年抗争と言うか友情の話…

落ちの下座さんの三味線でナマズを釣るなんて、ちょっとテーマ物特有の強引さを感じましたわ。

 

あおばさんの話はちょっと人情話っぽい話、

幼くしてなくなった叔父さんとの話…

後のトークでタイトルは「毛糸」になりそうでした。

そこでも小佐田さんが言ってたけど、あおばさんって間が良いのよね。

ただ、それが意識して入れてる間なのか、思い出してる時間なのかは微妙との話(笑)。

気になるのは、人物描写がハッキリしないこと、演じ分けが解り難いってこと…

相方も、阿弥陀が池でも同じだったって言ってたから…ネタを憶えていないと言うよりは力量の問題かな。

 

トークでは小佐田さんの新作の作り方が面白かったわ。

演じる人をとっても意識して作るのね…落語ならではですって。

芝居はせいぜい主役ぐらいは意識できないそうです…

文楽はト書きが無いといけないので、落語作家には難しいかったとの事でした。

今回の新作、福丸さんは古典ぽいのも、あおばさんの話が短い(笑)のも合わせてるのね。

米朝一門ではあおばさんは「アホ」で有名ですからね(笑)。

あおばさん、道歩きなら憶えるそうで、良く職質されるそうです。

…ちなみに遅れて行ったら、繁昌亭の前で、ブツブツ言いながらあおばさんが歩いてましたわ(笑)

新作のタイトルをどうするかの時に、元々落語にはタイトルは無くて、

ネタ帳に被らないように符帳で書いていたものがタイトルになったとか…

だから、落ちそのもののタイトルもあるのはその為…と小佐田さんと福丸さんが話しているのを

あおばさんが感心して「メモしておこう!」って言ってるのが対照的でした。

小佐田さんもその対称性を意識して、その個性をちょっと外しながら書いたそうです。

 

ただ、次回に関しては未定…今回の入りでは厳しいのでしょうね。

コロナには良いけど(笑)

 

最後は福丸さん自信で作った新作…小佐田さんの前でするのも根性あるなと思いながら、

ご本人は、一本目が古典調だったので、現代風のネタをと言う事で…オーロラの話を(タイトルは聞けませんでした)

流石に灘中灘校京大、オーロラ屋の人のオーロラの原理がとても正しい説明でした(笑)

ネタ的には、ドタバタネタですが、師匠のホノボノ感を受け継いでいる話を聞かせて貰いました。

きっと、師匠も「誇り」の事でしょう。