昼の部です。
勘九郎襲名披露です。
「妹背山女庭訓 三笠山御殿」
七之助のお三輪です。
七之助さん、お上手でした。
淡海のネタ晴らしに驚くときの間。
たっぷり過ぎるぐらいが、緊張と注目を高めてはった。
それにしても、最近お爺さま…芝翫さんに似てきたよね。
特に、顔。
大きくて鼻の下の長い、あの独特の顔。
淡海、新悟さんでは線が細過ぎへんかなぁ。
確かに優男やけど、中身は勇壮な若武者の筈やけどなぁ…。
勘三郎さん所のお芝居やから、仕方ないけど…お父さんの半分の貫禄があればなぁ。
橘姫の壱太郎さんが可愛かっただけに勿体ないかな。
「俄獅子」
扇雀さんの芸者、橋之助さんの頭。
前見たときは、扇雀・翫雀兄弟で見ましたが、頭は橋之助さんがいいね。
「団子売」&口上
女房のお福が勘九郎さんで、旦那の杵造が七之助さん、逆の趣向ですね。
でも、お福さんでかい。
口上が入ったかもしれないが、あまりにもすっきり。
ゆうたかて、大阪の天神橋のたもとやで。
もっと、もっちゃりしてるって。
前見た、愛之助・孝太郎ペアの方が、ぽくって、ちっちゃくって、ホノボノしててよかったわ。
口上も大阪弁やないとね。
「瞼の母」
脇、良いわ。
竹三郎さん、壱太郎(ここでも可愛かった)さん、亀鶴さん、彌十郎さん、玉三郎さん…。
小山三さんもよろけてたけど、元気でしたわ。
良い芝居よね。
…両の瞼をしっかり閉じれば…おっかさんの顔が浮かんで来るんでぇ。
…おめえ、お袋さんはいるか?子供は? いねえ? じゃぁ、切るよ。
(詳細は怪しいです)
私ら世代までは定番やったけど、若い人らは知らんやろなぁ…。
で、肝心の新・勘九郎さんやけど…
姿は良いし、芝居も悪くないんやけど…泣けないのよ。
新国劇や大衆演劇のスタンダードのこの芝居、泣かしてなんぼやと思うんよ。
比べちゃ悪いけど、お父さんなら泣かしてると思うんやわ。
再会のシーン、最後の立ち回りのシーン、きっと泣かしてくれる。
何がちゃうんやろか。
台詞のタメとか細かい所以前の問題ちゃうかな。
どれだけ芝居に入り込んで、一緒に観客を引きずり込む…それがお父さんの魅力やね。
比較して、勘三郎さんの魅力を再発見。
早く良くなってね。
昼の部全体としては…正直、高過ぎ。
お父さんが出ないなら、玉三郎さんもっと見たいし…。
頑張れ、勘九郎!