いよいよ今年もあと1日。

19年前、あるセンターで6匹の子犬に出会った時、ひょっとすると…もしかすると…と私の心にこのような言葉がふと浮かび、のちに6匹のうちの3匹をもらってもらった里親さんの協力もあり、保護活動を始めるキッカケとなり、この活動をスタートすることになりました。
だけど、何も解らない無知なまま飛び込んだ保護活動は、困難極まりない事が多く大変な事ばかりでした。


目標、方向性、展望のようなものなど、その時の私には未だありませんでしたが、「近い未来、私はこうなっていたい」という理想の姿をワクワクしながら思い描くことで、とんでもない力が発揮できることを少しづつ学ぶことが出来ました。
志しの中で自分はこうなると決めてしまうと、決めたことに向かってビックリするようなカタチで現実が動いてしまうのです。


困ったこと、先の見えないこと、いろんな問題が次から次へと起こってきて、不安にかられる日も多々ありましたが「今の私に出来ること」で、躊躇いなく続けることができ「厳しさ」だけではなく「喜び」「楽しみ」「学び」を味わいながらここまで来る事が出来ました。


動物の置き場所、里親会やフリーマーケットを開催する場所を、無償で提供して戴ける方からの申し出があったりで、私は本当に恵まれて来ました。
それからはどんな状況にあっても「良いこと」に変えていける私でした。


今となっては、若ければ自分なりに勇気と知恵、溢れる志しを持ってと言えるのですが、新しい年を目前にして何を選んで何をやめるのか、何をスタートさせて何から卒業するのか、そういう「本当の自分の気持ちの選択」を決める時が来ているのかなと思います。


物心がつき始めた頃くらいから、殺処分という言葉を考えたくなく長い間、「見ざる聞かざる言わざる」を貫いて来て、心のどこかで眠っていた事を揺り起こして心のブロックをはずし、勇気をもって飛び込んだ19年前の事を思うと何かこみあげてくるものがあります。


最近、劣悪な環境で飼われている意識させられる出来事があります。
全ての動物達が、幸せで心地よい場所で、不自由なく過ごせている事を願ってばかりいます。


今の私に、少しでも力が残っているなら、限りない幸せへの扉を開いてあげるお手伝いをしていきたい想いです。


2024年も私達の活動に、ご理解、ご協力、ご支援を戴き感謝しかありません。有難うございました。




皆様、良いお年をお迎え下さい。
           オアシスの会
              加藤弘子