この物語に登場するプレイヤーたちはすべて仮名であり、フィクションかノーフィクションかは読者の判断に委ねる。


イニD編はかなり長編になるような気がする。




第二話 狂喜と狂気の時代へようこそ

「頭文字Dアーケードステージ」との出会い


中3の秋あたり当時ジオというゲーセンで、クラスメイトの奴がプレイしていたのを覚えている。

そのときはあまり関心がなかった。前の話にも書いたとおり家庭用ゲーム中心になってしまったからだ、そして家庭用のレースゲームも持っておりそのときは「リッジレーサー」「レイジレーサー」「チョロQ3」「レーシングラグーン」などを結構プレイしていたからだ。

中でも「レーシングラグーン」は特にお気に入りでアレを越えるレースゲームは無いという勝手な思い込みをしていたのも事実。

だが、ハンドル型のコントローラを持っておらず、ずっと普通のコントローラでプレイしていたのでハンドルでプレイしたらどうなるのか気にはなっていた。

それでもやっぱり200円使うのはどうも抵抗がある。当時は1クレ200円でコンテニューは100円店によっては200円という設定が当たり前だった。(地元では)

ある日卒業まであと何日かになったとき、急にプレイしたくなって(どういう理由でそうなったか覚えてない)学校が終わってすぐにスーパーの「フジ」の二階ある「ナムコワンダーパーク」までトシローとチャリで直行した。
ジオを選ばなかったのはプレイヤーが多いためあえてナムコを選んだのだ。

二階に上がったすぐのところにあるボウリング場付近に「頭文字DアーケードステージVer2」の筐体が2台並んでいた。

オープニング画面を見たときは衝撃的で、何とBGMから歌が流れているのは当時の俺からしたら衝撃を受けた。

「うわっすげえ!ゲームで歌流れるの初めて見たわ!!」

そんな感じで当時まだガキだった俺の好奇心がくすぐられてしまったのだ。

しかしここで一つ問題が....

1クレ200円でコンテニュー200円しかもカード代+100円という当時の俺にはキツイ設定だった。

「一回ぐらいならええやろ。カード代込みで300円やし」

そういう軽い気持ちでプレイをしてしまった。
カード登録の際プレイヤーネームと車種をきめるのだが、当時の俺はネームが決まらずリアルネームを入れてしまい、車の知識とかが無かったので、ホンダのS2000を選んだ。

生まれて初めて持ったハンドル操作に慣れず車が思うように曲がってくれず何度も壁にぶち当たりまくり。実際の運転なら死亡事故確実のプレイだった。

ギャラリーしていたトシローも爆笑していた記憶がある。

でもレース中のBGMはユーロビートを使っておりかなり衝撃的だった。「デイブ ロジャーズ」の曲で「SPACE BOY」がかなりカッコよかった。今では好きなユーロビート歌手は「デイブロ ジャーズ」である。

当時ユーロビートという音楽ジャンルを知らず
「ロックじゃ!ロックぢや!」とトシローに言ってたのはいい思い出。

最初は俺一人でプレイしていてトシローとかに笑われていたが、次第に「トシロー」そして「なかぺ」までもがドハマリしてプレイし初めていた。

そして高校に入り、小遣いも少し増えそしてバイトも始めると同時にゲーセン狂いが加速したのだ。あとホームのゲーセンをジオに変えたのもこの頃。


続く

あの熱気はマジでヤバかった。