いよいよ父の顔を見れるのも本当に最後…


私はずっと「もしも…の時はボロボロになるはずの母に代わって毅然と頑張る」と決めていた。

それなのに脱水症状が出るくらいこの4日間は泣きっぱなしだったあせる

この日だけは頑張る!と心に決めて葬儀場に向かった


到着し父の名前を見て夢の中にいる様な違和感を感じた。
中に入り祭壇にある父の遺影を見たとたん泣き崩れてしまった。

祭壇に飾られている遺影が父だなんて…
理解出来ない…と言うか何が起きてるのか分からないと言うか…



毅然にするどころか…ただその場にいるのが精一杯だった


なるべく最小限で…と言う話になっていたはずなのにたくさんの人が見送りに来てくれた。
そして…たくさんのお花で埋め尽くされた父


喪主の兄が

「母のおかげで父の希望り家で看取る事が出来ました。これからは母を支えて頑張っていく…」と言う内容の挨拶をし火葬場に向かった



本当に最後のお別れになってしまった…



1人で連れて行かれる父を見つめ溢れる涙を堪えきれずただただ苦しかった。

こんなに苦しく辛いなんて…


1時間ほど経ち名前を呼ばれて戻ると係の人が1人いた。何かを手に持ちその人の前には白い物が見えた。


一瞬何だかわからなかった。

父だってわかった瞬間、倒れそうになった。
もう…我慢なんて無理で嗚咽した。


亡くなってからずっと辛かったけど、この時が1番辛かった…


骨を拾い骨壷に収められた父


兄と母は父を連れて家に帰った。


私は兄と母の代わりに叔母さんのお通夜に行かなくてはならなかったので自宅に戻り着替えて慌ただしく向かった


父と叔母さんは同じ火葬場で荼毘に付される事になった。明日もあの場所に行かなくてはいけないなんて憂鬱で仕方なかった。






















父と家で過ごせるのも最後になってしまった。やっとの思いで家に連れて帰ってきたのに今日家を出て行っちゃう…と思うと悲しかった。

その日の父は、昨日あんなに頑張っても閉じなかった左目をしっかり閉じてニッコリしていた口元も緊張気味な感じになっていた。

亡くなっているのに毎日違う表情なんて不思議…


午前中にチビと旦那さんが到着した。チビに初めてじぃーじが亡くなった事を説明し父に会わせた。
とは言っても5歳児にどう説明していいか分からず「じぃーじはお空に行っちゃった…」とありきたりな説明しか出来なかった。でも…父を見て「じぃーじは死んじゃった」と分かっている様だった。

怖がったりするかと思っていたけど意外にも父の側を離れなかった
最初はチビも葬儀につれて行く予定だったけど冷静に考えたらずっといい子にしてろ!なんて無理な話で旦那さんの実家にお願いする事にした。
だからチビがじぃーじと会えるのはこの日が最後だった…


皆が集まり旅支度が終わり父が車に乗せられてしまった。もう…2度とこの家で父の姿を見る事はないんだ…本当に悲しくて涙が止まらなかった。


車が出発するとなぜかチビが車を追いかけてしまった。慌てて旦那さんが止めるとチビは「じぃーじ‼︎バイバーイ」と大きく手を振った。

思わず…笑っちゃったけどTVのワンシーンみたいで父も喜んでいたと思う


それからチビはいつも言わないのに「川に行きたい!川に行きたい!」と急に騒ぎ出し夕方だから無理だと言っているのに全然、聞かず仕方なく旦那さんが近くの川に連れて行ってくれた。

すると川に向かって「じぃーじ!じぃーじ!」と叫んだらしいそして「ここの川じゃない!」と言ったとか…

ちょっぴりチビが心配になったガーン



葬儀場に連れて行かれた父は独りぼっち…
泊まれればもちろん一緒にいる予定だったけどコロナの問題で今は泊まれなくなっているらしい


寂しがり屋だから可哀想だけど仕方ない…


兄から葬儀場に父の思い出コーナーを作れると聞き急遽…準備をしなければいけなかった
娘と頑張ったけど朝の4時までかかってしまったのでほとんど眠れなかった…

父が亡くなる前日から睡眠時間1.2時間の日が続き食事もほとんど取れなくなっていた…さすがに体力の限界を越えてフラフラな状態だった。


明日はいよいよ父の葬儀…しかもその後に叔母さんのお通夜に行かなくてはいけない。

何とか乗り切らないと…と言う思いでいっぱいだった






















その日はチビを連れて実家に行く予定だったけど母と叔母さんちに行く為に旦那の実家に預けた。
仕事帰りに迎えに行ってもらって2人で夜を過ごし翌日納棺の時に連れてきてもらう事にした。

さすがにチビが可哀想だな…とも思ったけどグズる事なく行ってくれたから本当に助かった。

父の事は叔母さんと兄に任せ、母と娘と3人でに向かった。


叔母さんちに着くと「私には何でこんな酷い事が起きるんだろう…」と母は号泣した

父も叔母さんも10日に具合が悪くなり父が11日、叔母さんが12日に亡くなってしまった。本当に「こんな事ってある?」って嘘みたいな話で実感がなかった



「今頃2人もビックリしてるだろうね…お互い寂しくなくて良かったね…」と従姉妹が言っていた



叔母さんは元気なうちに葬儀場を見学していたみたいで遺影の撮影をしたり棺の中に入る体験をしていて場所も決めてあったらしい

さすが!叔母さんらしい‼︎と思わず笑ってしまった


明日…14日に2人とも納棺、15日に父の葬儀と叔母さんのお通夜、16日叔母さんの葬儀

ありえないスケジュールだけど少しズレていたおかげで何とかなる

何とか乗り越えないと…


夕方になり実家に帰る車の中で昨日、家族と来ていた兄が1度家族を自宅に送り1人で戻ってきたそうで「親父と2人にして欲しい…」と言って2人きりでお別れしていたと母が教えてくれた…

いつもクールなお兄ちゃんだけど父と2人でお別れしたんだね…じぃーじ…きっと嬉しかったね…

今日は家で過ごせる最後の夜!じぃーじ一緒にビールを飲む!と娘と2人で決めていた


実家につくと朝から人がきていた様で叔母さんも兄も大変そうだった。
今日の父はニッコリしながらも左目が薄っすら開いていてしまっていた。一生懸命閉じてあげようと頑張ってみたけどダメだった。



お客様が帰り私と娘が最後にじぃーじとビールを飲む‼︎と言うと兄も叔母さんも付き合ってくれた。
せっかくだから飲めない母にも付き合わせて皆でじぃーじに「おつかれ様‼︎」と言ってあげた
その後はじぃーじの酔っ払い事件簿をみんなで、あぁ〰だった…こうだった。と盛り上がり笑いながら暴露大会みたいになって、それはそれはものすごく良い時間になりました。
ウチの家族は父の酒癖の悪さで家族がバラバラだった…個々に誰にも言えない悶々とした物を抱えてきたけどあの暴露大会でみんなが水に流せた様な楽な気持ちになったはず…


すると…叔母さんが「薄め開けて見ながら、うるせ〰な…悪口言ってないで早く寝ろ!」って言ってるみたい…と言った。「本当言ってそう…」気になって薄め開けて見てたのかな…と思った


最後の夜は叔母さんと母と一緒に寝たいだろうから2人に任せて別室で娘と寝ました。でも…明日になれば父は連れて行かれちゃう…と思うとほとんど眠れなかった