・沼尻元湯とは?
福島県の安達太良山を流れる硫黄川の上流に毎分10,000リットルも湧出して
いて、 ふもとの沼尻温泉や近くの中ノ沢温泉の源泉になっているのが 「沼尻元湯(ぬまじりもとゆ)」です。
源泉が流れ出した川自体が温泉になっており、大迫力の野湯気分が味わえる。
沼尻元湯に行くには2つのルートがあるのですが、 右のルートは登山道のきついルート。
景観は非常に良いのですが時間がかかるのと、沼尻元湯付近は急な坂道になってお 軽装備では、危険とのこと。
わたしたちはタオルくらいしか持っていないので、左のルートを選択することにしました。
こちらも登山道なのですが、源泉から引くパイプの横に併設された道で 登山道という感じはしません。
歩いて行くと絶景ポイントが何か所かあります。
所々に幅15センチくらいの角材が2本くらいしかない橋があり、そこを通り抜けていかなければならないため、登山に慣れていない女性や、 スニーカーシューズを履いていかないと歩けないようなワイルドな箇所がいくつかあります。
歩き始めてすぐに左前方に「白糸の滝」が見えます。特にここは絶景のポイントですョ!
途中から道の横には沼尻温泉と中の湯温泉街まで伸びる源泉が流れている配管が置かれています。
沼尻元湯までの道のり
源泉配管の上に板が敷かれているだけです。
この配管に沿って上流に進んでいくと、 歩き始めてから20分ほどで小屋が3つほど並んでいます。
途中、源泉の吹き出る箇所も有り、結構デンジャラスですョ!((>д<))
沼尻元湯は、草津温泉の湯畑を10倍くらいロングにしたような景観で、山々に囲まれた大自然の景観といい、アメリカのグランドキャニオンを彷彿させるような、ちょっと日本では、お目にかかれないような景色です。
硫黄川に近づくとかなりの硫化水素臭が漂ってきます
咳き込んだり、目にしみるようでは危険なので、今日は風も吹いていて有毒ガスの心配はなさそうです。
川には、すでに数人のグループが入っているみたいです。
ただ、どこの箇所も大自然の野湯のため、入っている人全員がスッポンポンでした(^-^;
なんと、わざわざイタリアから来たというカップルも入っていました。 (私たちが帰る時、途中の山道で、このカップルにヒッチハイクされました)
私たちも、誰も見ていないからいいやってばかり、人目をはばかる事無く? 素っ裸になり、大自然のなか童心に返って天然温泉を楽しみました(///∇//)
源泉は、とても熱くて触れない位の高温なのですが、最近は雨が多いためほどよく湯温が低下し入りやすいとのこと。
川底から源泉が湧くのではないので、尻焼温泉や 川湯温泉「仙人風呂」のように、 お尻が熱っ!ってこともありません。
きれいに白濁したお湯は、ちょうど適温で硫黄の匂いが強い。 底をすくうと、大量の湯の花が採集できます。
ただ深いところが少ないので、適当なところを探して回りました。
足元には石が多いので、サンダルが必要です。
ふー、やっと落ち着いた(;´Д`)
こんな、大自然の中なので 誰も見ていないから恥ずかしいということは、さほどありません。
無粋にも水着やタオル巻き入浴だと勿体ないですネ…(^^ゞ
山々に囲まれた谷あいの川が白濁の温泉だなんてダイナミックすぎます!
ところどころに、こんな滝湯もあるんですョ!
滝湯にあたると気持ち良いです!
景色も、お湯も最高デス!!
ただ、お湯自体は強酸性湯なので少しピリピリするので、目に入らないよう気を付けなければなりません。
2時間ほど沼尻元湯の野湯を堪能したのですが、女性の方、絶対一人で行かないでくださいネ!(^-^;
■沼尻元湯(ぬまじりもとゆ)
住所:福島県耶麻郡猪苗代町大字沼尻(沼尻スキー場奥)
営業時間: 日の出~日没定休日
※11月~5月迄の間は雪のために入れません。
駐車場:あり(無料)
泉質:酸性-カルシウム・アルミ
ニウム-硫酸・塩化物泉
効能:胃腸病・糖尿病・神経痛・リウマチ・皮膚疾患…etc.
バスタオル巻き:OK(水着も可)
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次回に続く
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