危機感
昔、花の栽培が大好きな母親が言っていた、
「草木は手をかければかけるほど美しく花を咲かせてお返しをしてくれるけど、子供ってのはそうはいかないのよね~。」
そしてその言葉、今になって大いに納得している。
それと言うのも、最近とてもガーデニングにはまり、
ロンドンの家のコートヤード(小さな中庭)やパッセージ(入口の小道)などに所狭しと花を植えている。
そこで一つ発見したことがある!
それは→ほとんどの植物は容赦なくばっさり切ることにより生命の危機感を感じ、
この時とばかりに子孫を残そうと狂い咲きするのではないのだろうか。
大きな葉っぱばっかり付けてここ10年花を咲かせたことのない植物、
丸刈りにしたらナント・・・私の大好きな”カラリリー”であった。
藤もバッサバッサと切ったら・・・今年初めて花をぶら下げたと相方が言っていた。
白いジャスミンも日暮れになると甘い香りを放ち、
去年恐ろしいくらいに剪定したアジサイが大きな房を重そうにかかげている。
そんな中、同年代の友人と若い友人とでランチに出かけた。
若い(と言っても45歳)の友人が、
「最近登ったエベレストであれだけのハンサムガイが10m四方に集まっているのを見るのは生まれて初めてで、命を懸けて登った甲斐があったわぁ~♡」と。
それから延々と
”最近異常にマッチョのハンサムに興味が出てきて、娘のクラスでXXがハンサムだの、XXがかっこいいだの、XXの映画のXXが素敵だの、自分でも恥ずかしいくらいに反応する”・・・・と言っていた。
56歳になる友人は、
「そう言えば私もそんな時期があったわ~。更年期に入る前だったんじゃないかしら。」
これが最後の繁殖チャーンス!と判断した更年期前の女性にも、
生物学的な”狂い咲き”・・・ってのが存在するようである。
藤
入口のパッセージにジャスミンとアジサイを植えてみた。
カラリリー♡
リビングの前の中庭にはハニーサックル、ジャスミンとバラを新しく植えた。
ジャスミンの香りが充満の中庭。