京都から帰国!
あーっという間に京都滞在の2週間も終わり、
数日前にロンドンに帰宅した。
年と共に時差ボケが悪化し、友達に誘われて行った昨夜のお芝居ではほとんど爆睡、
夕食時などはお皿に顔を突っ込みそうになるくらいの睡魔に襲われる!
さてさて今回の日本一時帰国も京都の工事の進行チェックと、
庭石に続いて木材の最終打ち合わせのためである。
調べてみると、
京都の町家というのは1990年代には10万戸以上残っていたそうだ。
ところが今では半減し、その中でも約5000軒が空き家で、
毎年その2%が取り壊されているそうなのだ。
京都が『世界で一番訪れたい都市』に選ばれ人気が上がれば上がるほど、
京都の伝統ある景観が破壊されていくという残念な状態なのである。
京都市としてもここらで一発、
”京町家、憐みの令”のような条例を出すなどの英断が必要なのではないだろうか?
そこで私達の京町家改修プロジェクト、前回は意外と深い『石』の記事をUPしたのであるが、
ナント『木材』も石に負けず劣らず奥が深い事を発見した。
まず床には日本の3大銘木と言われる吉野赤杉の赤い部分だけを使用し、
風呂桶は香りの良い檜(ひのき)、テーブルトップには300年物ベンヤサンの1枚板を使用する。
檜は伐採後400年ほど経ったのが一番硬くて頑丈だと言うことだが、
そんな悠長なことを言ってられない。
そんな中、「風呂桶は高野槇に限る!」
と言う木に詳しいはず(?!)の父親が京都銘木商にやって来た。
桜の説明を熱心に聞き入っていた父親が、
「なるほど~、これがヤマ桜に、これがマメ桜、これがサト桜に、これがウバ桜・・・ブツブツ・・・」
「オヤジィ~、ウバ桜なんて桜はナイぞ~~~!」
瓦の張替え中の我が家(?!)
同級生の指物作家からもらった漆塗りの筆入れとお弁当箱。
彼にはヒノキ風呂を作ってもらう。
和紙は壁紙に使用予定。
これも同級生にすいてもらう。
縁起物、酒粕のおこわ。
緒方にて。