大丈夫~?有名、イギリスのパブリックスクール。
ナニーーーッ、またしても学校から歴史研修旅行にギリシャに行くって~!!!
何回行けば気が済むんじゃ~~~!!!
16歳の次男、まだ学校は始まっていないが次々に送られて来る請求書・・・。
イギリスの中等教育には、私立のインディペンデントスクールと公立のステートスクールがある。
そして、インディペンデントスクールの中でも最も有名なのが、”パブリックスクール”。
何が有名って?
学費の高さと、休みの長さが世界一~。
学費は年間約35000ポンド、強い日本円で換算しても500万円弱。
例えば、子供を二人パブリックスクールに入れると年間1000万円、
所得税が50%のイギリスで、教育費だけで1年に2000万円稼ぐ必要があるということだ。
このパブリックスクール、
イギリス王子達が行っていたエートン校、アカデミックで最古(1387年)のウインチェスター校、ラグビー校(ラグビー発祥校)、ハロー校、マーチャント・テイラーズ、セントポールズ、シュルーズベリー、チャーターハウスの9校が「ザ・ナイン」と呼ばれる代表的な名門校である。
そして、そのほとんどが寄宿制。
最近では、ウエストミンスター校、モーブラ、ウエリントン、ストー校なども加わり、
多くが共学になっている。
例えば新聞の記事でも、”スイスで遭難したXX君はパブリックスクール出身のエリートXXX”と、
たとえ大学がケンブリッジとかオックスフォード卒でもこのパブリックスクールで社会的ステータスの察しが付くということらしい。
このパブリックスクール、
休みの長さも半端ではない。
ラグビー校に在学中の次男が12月の7日頃にHarrodsに入ろうとしたら、
セキュリティーに「今日は学校さぼったの?」と聞かれたと言っていた。
そして、
もっと不愉快なのが学校からの研修旅行やスポーツ親善海外旅行の多さである。
「スポーツの試合ぐらい隣り村の学校とせんかー!」
イートン校に在学する甥っ子は、ポロの親善試合で去年のクリスマス前にアルゼンチンに行っている。
ポロの顧問がアルゼンチン出身だったに違いない・・・。
韓国人先生発案の、”韓国地理研修旅行”はさすがに取りやめになったという姪っ子。
良く考えると、こんな研修旅行が必要なのだろうか?
学校の収益のために企画されているのではなかろうか・・・?
それとも先生達のレクレーションではないのか・・・?
古くからイギリスのジェントルマンの子弟を養成するものとして中世期頃に設立されたパブリックスクール、
今では贅沢な箱入り養成機関だと言う人もいる。
最近のパブリックスクール卒、どうもハングリー精神に欠ける様な気がする。
上げ膳据え膳で外界から遮断された5年間、本人の気がつかぬ間に、
玉抜きされているのではないのだろうか・・・
エッ、長男?
彼はブラッドフィールドという、また別のパブリックスクール卒・・・、
ここは”Expensive Holiday Camp”との異名を持つ。