(その5からの続き)
-稲田(12:15発)-
結城街道に沿って稲田駅へ向かいましたが、
沿道では花崗岩に関係するものをよく見かけました。
稲田駅に着きました。
こちらも現在は無人駅です。
やはり駅名標は花崗岩ベース。
このあたりは花崗岩となにか縁があるのだろうか?
…と思ったところで、これ。
実は稲田は石のまち。
「稲田石」という花崗岩の生産地で、
郊外には現在も稼働する石切場や石材工場が点在しているそう。
駅舎の隣には石の百年館という展示館も。
稲田石は日本の著名建築に数多く用いられており、
東京駅や国会議事堂にも使用されているそう。
往時は稲田駅から稲田石の積み出しが行われていたそうです。
そう、両毛線との隠れた共通点は「石」。
両毛線でも岩舟石が登場しましたよね。
用いられた目的は両者でやや異なりますが、
どちらも関東を中心に広く用いられてきたそうです。
ホームは2面2線。
ホーム間は跨線橋で行き来します。
石の百年館を覗いていたらやはり時間が押してしまったので、
ここではベンチに腰を下ろす程度で先へ進みます。
跨線橋からは酒蔵のような建物が見えました。
こちらの建物は磯蔵酒造という造り酒屋。
創業は明治元年とのこと。
稲田は良質な花崗岩が採れるだけでなく、
土質も酒造りに適しているそう。
実際に周囲は米どころですからね。
次はいよいよ笠間駅です。
まずは踏切を渡って線路の南側に進みます。
少し進むと、先ほど跨線橋から見えた磯蔵酒造の入り口が。
予約をすれば酒蔵見学や軽食もできますが、
今回はちょっと時間ありませんね…。
線路沿いに出て東へ進みました。
まもなく周囲が開けました。
気持ちいい景色ですが、
せっかく石のまちに来たからには石切場も行ってみたかったですね。
地図で場所を確認すると、駅から1~2kmほどの場所でした。
行ってみたかったけど、行ったら本気で時間が押しただろうなぁ。
笠間といえば栗…ですが、ここは栗園ではなくりんご園。
そういえば、今回はまだまともな栗園を見ていないな。
ここで再び線路を跨いで、線路の北側へ。
笠間駅へ向かって、ほぼ最短経路で東へ。
本当はもっと寄り道したいけど、この後のためにとっておく…。
左手は来栖神社。
ヤマトタケルノミコトに栗を献上した伝説に由来する神社。
やはり、このあたりは昔から栗が名産なんですね。
国道のバイパスとの交点が目前。
そして、青看の先に笠間駅の文字が現れました。
涸沼川を渡ると、その先は笠間市街地です。
(その7へ続く)
稲田駅周辺のGPSログ(1/25,000)です。















