今年もまるぃもプレゼンツ、クリスマスアドベントカレンダーに参加します。
去年はみんながそこだけは遠慮しとくか的な考えで埋まらなかったクリスマスイブに問題作を載せる暴挙に出ましたので今年はおとなしくいきますよ。
とりあえず今年もこれ貼っておきますね。
さて、今年は競馬を趣味にしたら、競馬がかなり人生を左右してる件について書いてみますかね。死ぬほどネタ探したけどこれしか思いつかなかったのは内緒な。
社会人の皆さん、初任給で何買いました?
僕はシチーの一口馬です。その頃から頭がおかしかったのがよくわかりますね!うるさいよ。
そしてそれから1年ちょいあと、早速1回目の転職をします。外資系の会社に転職しました。
その時初出社で会議室に転職同期で隣に座っていた年上の兄さんと話していたら、その人が「うち馬持ってんだよね」って言うんです。
まじ?どこのクラブですか?って聞いたら、「一口じゃねーよ。父が馬主」と。
はい、初めて本物の馬主一家に遭遇しましたー!「ばぬし」じゃなくて「うまぬし」って言ってます。完全に「一口ばぬし」とは違います。そこらの金持ちじゃありません大金持ちです(下衆)。
で、そうなりゃ馬主席連れて行ってもらうじゃないですか。
そしたらただの馬主席じゃなくて馬主でも上の方の理事室でした。いきなりの理事室デビュー。
出会って数日で合体…じゃなくて理事室。
で、馬主資格持ちのお父さんに「キミかキミのお父さん馬主やらないか」とか言われます。無理です。当時月給20万ぐらいですよw
しかし馬主というものが強く印象付けられました。
それから1年ぐらいした頃、頭のおかしな私は無謀にも社台に入会します。外資と言ってもまだ年収350万ぐらいでした。しかし、この頃まだ馬の値段が安かったので30万ぐらいで安い馬に出資できたんですよ。それでもなかなかのダメージでしたけどw。
この頃インターネットが急速に普及した頃で、クラブ会員がネットで繋がるという、今では当たり前ですが画期的な進歩がありました。私はホームページを持ちそれで知り合ったクラブ会員の皆さんからいろんな知識を吸収して、牧場見学なども始め、馬の生産なんかの知識もふえていきます。
そんな中、二度目の転職をします。
前の会社が日本撤退。ほぼ同時に父が一瞬倒れ、経営している会社に入社するように懇願され嫌でしたが仕方なく入社しました。
しばらく勤めているうちに日本だけではなく香港の関連会社からも給料が出るようになり、セルフダブルインカムとなります。夫婦共働きのリアルダブルインカムは滅びてください(死)。
人と話すのにあまりビビらない性格なので、香港遠征してた藤沢和雄調教師に出張先の香港の空港で会ってガンガン話しかけたり、一口クラブの代表とか社員にも話しかけちゃうのでなんとなく競馬の世界が近くなってきた感を勝手に感じていました。
それから数十年。人間あっという間に老けるものです。
数年前、50歳ぐらいになった時、元々競馬のお友達だった方が某一口クラブの社員となり、ちゃっかり会社社長になっていた私に「馬主なれるんじゃない?」と資料を突然送ってくれました。
いやいや、無理でしょ。大金持ちしかなれんでしょ。と思っていたのですが、要項をよく読むと昔よりだいぶチョロくなってました。
年収手取りで1700万、資産1億7千万とかいう無理難題ですが、実はこの2要項のどちらかリミットを超えた分を足りない方に割り振れるルールに昔と違い変わっていました。
資産の面でマンションが昔買った時より値段が出てるとかの幸運もあり、セルフダブルインカムで貯金をしていたこともあり資産が多めの分を給与所得に割り振ると…これギリいけるわマジか!となりました。なら資格取れるうちに取る。馬一頭買うお金はないけど、条件が変わったり資産が減ったら取れなくなるから資格だけ取る。そんな感じで馬主資格を取得しました。取ってしまえばこっちのもんです。
JRAはただの競馬バカが馬主バッジを手に入れられるチョロい資格要項は厳しくした方がいいと思いますよ(既得権を主張しながら)。
さらっと共有馬載せる。アイドルの画像だけで終わる狂った記事になるところだったからな。
さて、馬主資格を取ってまもなく、いろいろなM&Aの会社からやたら電話やらメールやら来るようになりました。実は馬主資格を申請すると、JRAが会社の調査をリサーチ会社に依頼します。その調査結果は公開されるので、業績が黒字だとか、安定しているとか、そういう評価を見てM&Aの会社が「会社を売りませんか」と声をかけてきたのです。
それまで会社を売るなんて考えたこともありませんでしたし、うぜえ売り込みいっぱい来るなー。と思っていたのですが、あまりにもたくさんくるのでひやかしで大手と小さなとこの2社の話を聞いてみるかとなりました。
会社いくらで売れるのかも試しに聞いてみるかと。
で、話を聞いてみたところどちらも同じような金額が出てきました。
実にバランスの取れた値段でした。社長として働き続け得られるであろう報酬と同じか少し多いくらい。これから20年働くのか、売ってしまうか、働くのならば後継者問題や今は好調な事業が本当に何年も続くのか、確実にこれまでも辛い時期があったからその苦労をまたするのか、実は数日で「売る」という結論になっていました。うまくいけばお金を貰い、これからする苦労をせずに済むわけですから。
人生逃げ切り計算機で本当に逃げ切れるのか何度も計算しましたw。
ただし、売ると言っても国内外の会社一括で社員や今のお客様に迷惑がかからない良い売り先があるのならという条件は譲れませんでしたが。一応これでも経営者でしたから社員の生活背負ってましたからね。
それから数ヶ月M&A仲介会社がいくつか候補をあげてくる中で一社良い会社がありました。ここに売れば今の会社も大きくなるし、安定する。相手もうちを活用して事業拡大できる欠点のない提案でした。
話は進み半年ぐらいでM&Aが成立します。
今年の夏のことでした。
調印式はまさに今風と言いますか、売却金額が個人口座に振り込まれたのを携帯電話で確認して調印となります。「ああ、一瞬大金持ちや」ってなります(確定申告でがっぽり税金持っていかれるのですが)。
もし競馬に興味がなく、馬主資格を取らなければたぶん今でも会社を経営しています。
この円安とインフレです。数年後に会社の業績が下がり経営破綻で一文無しになっているかもしれません。今の売却後の会社なら本社にお金もありますので倒産の心配もなく社員も安泰でしょう。実に良い判断だったと思っています。この勝負感は競馬で養ったものです(ほんとか?
私は売却益で馬を買えるかもしれません。馬主資格は取ったけど一頭は無理かなと思っていた頃から数年で状況はまた変化しています。なお、馬の値段が上がるという状況変化もしているので買えないかもしれませんw。
それでも「無理」から「買えるかも」にはなってます。
もし競馬に興味がなければこのような人生になっていないわけです。
もちろん競馬をやっていなかったらという「たられば」。もっと良い人生だったかもしれませんが、悪くなる可能性の方が高かったと思っています。少なくとも今の時点では競馬のおかげでかなり良い方に転がったと思っています。
これを読んでいるあなた!何気なくやってる趣味かもしれませんが人生を大きく変えることになるかもしれませんよ!
ということで今回のお話は終わりです。
去年よりはまともな記事になったでしょうか。