娘の拒食症の診断が出るまでの過程を
振り返っておきます
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聞き取りを担当した
研修医から
間もなく
ドクターが来ますので
もう少しここで
待っていてください
と言われ
娘と私は
診察室に残されました
お互い何も話さず
ドクターがくるのを
待っていました
10分ほどして
先ほどの研修医とともに
ついに
ドクターが登場
はきはきした
女性のドクターでした
お互い挨拶をしたあと
ドクターはまず
娘に聞きました
急激な体重減少について
お母さんも小児科医も心配だということで
今日ここに来ているのだけど
あなた自身は
どう思っている?
娘は言いました
みんな心配していますが
大袈裟です
私はとても気分もいいし
どこも悪くない
自分の身体のことは
自分が一番よく分かってます
だからなんで
今日ここに来なきゃいけないのか
分かりません
それを聞いて
ドクターは
今度は私に聞きました
お母さんは
どう思いますか?
体重が急降下で
減り続けている中で
栄養士さんや
小児科医と会っても
今答えたような感じで
自分は健康で
問題はないと言って
譲りません
体重を増やすために
私ができることは
いろいろと試しましたけど
娘のやり方で
娘が決めたものを
娘が決めた量しか食べてくれません
とても心配で
正直もう
どうしたらいいか分からないです
そう答えながら
私は自分の無力さを感じて
涙が込み上げてました
私の様子を見た
若いイケメン研修医が
そっとティッシュボックスを
差し出してくれました
ここまでのやり取りを聞いて
Dr. Bはイスを引き寄せ
娘の目の前に座り言いました
先ほど彼(研修医)が
あなた達に聞き取った情報と
あなたの
急激な体重減少のデータを見ました
はっきり言いますね
You have an eating disorder
あなたは摂食障害です
娘の目を
まっすぐに見て言いました
娘は
一瞬固まって
数秒後には
しくしく泣きだしました
おそらく
自分の身体にはどこも悪いところはなく
健康そのものと信じて疑わないのに
直球で
それは違う
あなたは摂食障害なのだと
専門ドクターの診断を
絶対に受け入れられない娘の悔し涙
娘のすすり泣きを
バックグランドにして
ドクターから
これからやることを
伝えられました
1.EKG(心電図)の予約を緊急でいれること
2.血液検査の予約を緊急でラボに入れること
3.治療プログラムに引き続き電話を入れ続けること
*小児科医から紹介されたプログラムと同じところ
ドクターからも直接連絡をいれるとのこと
4.次回のアポを1か月後にいれること
*混雑していて1か月後には入れられないかもしれないが
最短の日にちで次回のアポを取ること
5.来週から毎週小児科医とアポを取ること
*weeklyでバイタルチェックのため
ドクターからの直接小児科医にも連絡するとのこと
EKGの予約は48時間以内には
予約が取れるように話しておくので
帰宅後すぐに連絡を入れるように
また
EKGの結果が出次第
ドクターに連絡が入るので
その後のアクションは
その結果によって決断するとのこと
この日の心拍も
50スレスレだったため
娘には
心拍が50を切ったら
入院だということと
私には
今後娘の体調に急変があれば
迷わずERに行くことも
伝えられました
ひとしきり泣いて
貝のように黙った娘を連れて
帰宅し
すぐに
心電図と血液検査を
スケジュールしました
こうして
この日から2日後
再び
チルドレンズホスピタルに
戻ってくることになったのでした
続きます
摂食障害の診断が出てから4か月後
Dr. Bと再会した時のお話はこちら
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