プログラム最終日
この日の午前中
娘はドクターアポが
ありました
このドクターは
思春期外来の
摂食障害専門のドクターで
娘が
今年7月に
緊急入院する
2日前に会って以来
約4か月半ぶりの
再会です
娘にしてみれば
このドクターに会うのは
気が進みません
なぜなら
娘の目をまっすぐ見て
はっきりと
You have an eating disorder
と診断されたというのもあるし
また
このドクターがオーダーした
心電図の結果をもって
緊急入院したという
流れもあり
ある意味
「宿敵」との再会
前日からずっと
会いたくない
アポに行きたくない
と言ってました
当日
実際に会った際は
How do you feel?
と聞かれて
I don't want to be here
と躊躇なく
秒で答えてましたしね
プログラムを卒業後は
彼女が娘を担当する
摂食障害外来の
ドクターになります
まずは
診察前に行う
娘へのアンケートの答えを
見た感想から伝えられ
娘の中には
摂食障害特有の考え方が
まだまだ
強く残っていると
この考えがある限り
娘は
このドクターのことを
好きにはなれないのだろうと
思います
急降下だった体重は
入院・治療プログラムを経て
V字回復しており
この体重を
できるだけ長くキープするよう
指示がでました
体重が戻ったからと言って
リカバリー完了とは
とても言えず
メンタル面のリカバリーは
体重を戻したここからが
スタートだと言われました
本当のフルリカバリーと
判断するには
実に
3年~5年もかかるそう
長い…
これから先の
娘の食事とスナックの
摂取カロリーは
現時点では
変わらずそのままで
1日3食+スナック3食を
続けるようにとのこと
食事の時間も
今まで通りを
キープするように
と言われています
フルリカバリーに向かうには
習慣化と継続がキーです
ここから半年~1年のうちが
再発の危険が高いそうなので
気を付けなくてはいけません
ノーマルライフに戻っていく中で
トリガーとなる
ストレスや出来事は
避けられないけれども
娘の様子や交友関係を
よく観察して
必要なら親の判断で
必要な措置を取っていくように
とのことでした
娘にとっては
プログラムを終了する
イコール
入院前のように
食事を含めた
様々な選択の自由が
自分に戻ってくる
という
理解でいたようですが
残念ながら
入院前のレベルの自由が
明日から自動的に
あなたに戻されるわけでないと
ドクターに釘を刺されました
私も夫も
16歳なりの自由は
娘に戻してあげたいけど
現時点では
まだそれはできません
3歳児にするように
特に食事やスナックに関しては
引き続き
親の目が必要で
回復の度合いと共に
自由も増えていくというのが
ティーンの娘には
聞きたくないフレーズでもあり
さらに不機嫌になりました
摂食障害を持つティーンと
親の間の
様々なシーンでの
パワーストラグルは
ティーンだけでなく
親にとっても精神的に
しんどい部分です
健康なティーンとのやりとりも
それなりに
難しい時期なのに
摂食障害があると
このあたりのやり取りが
さらに難しい
最終的には
娘自身が
バランスの取れた食事と
適切な量を食べることが
再発を防ぐ
一番の方法なのだと
理解して
自分の判断で
しっかりと
食べていけることがゴール
と言われました
私もそう思います
18歳になるまでに
どこまで回復してくれるか
ですね
次回のアポは5か月後
その間
急激な体重減少などがあれば
緊急で
娘の小児科のドクターに
バイタルチェックしてもらうように
とのことでした
ところで
このドクターは
チルドレンズホスピタルの
ドクターなのに
摂食障害に関しては
外来で
30歳までの患者さんを
みているそうです
あと
知らなかったのですが
娘が緊急入院した
摂食障害専門の病棟も
25歳までの患者さんを
受け入れているそうなんです
子どもと大人を
同じ病棟で入院させるのは
どうなのと
賛否両論あるけれども
子供達には
大人になっても
摂食障害と闘う患者さんを
間近でみて
将来そうならないために
治療に向き合う
モチベーションに繋げて欲しいとの
願いもあるのだと
言っていました
摂食障害は
一度なってしまうと
たとえ
家族のサポート体制があっても
フルリカバリーには
長い時間と根気が必要な
恐ろしい病気なんだと
改めて実感した日
だったのでした