友達の日記を読んで私もすごく胸が痛みました。
ホント、なんか勘違いしてる、私たち。
なんで東京電力なのかってこと、まったく気づいてなかった。
以下そのまま転載させていただくことにしました。

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TWITTERにて、ある方が「原発のある地域の人達は、
関東に送る電気のために、苦しんでるってこと知ってください」というのを見つけた。
読んでビックリした。涙が出ました。
知ってる方もいると思いますが、知らない方もかなりいると思います。
どう思うかは各自違うと思いますが、関東に住んでる一人として
日記に添付させて貰う事にしました。




東京電力福島第一・第二原子力発電所。福島県の浜通りに位置しています。

東北電力ではないことに注目してください。

福島県の浜通りには東京電力の発電所がこのほかに「広野火力発電所」があります。
この地域で発電された電気は、全て関東へ運ばれ、首都圏の方々が利用します。

一切地元ではこの発電所で作られた電気は利用されていません。
首都圏の電気の3分の1は福島県で作られている現実をもっと報道してください。


計画停電が首都圏で実施されていて、文句を言っていたり
「被災地に電気を送るためだから我慢します」と言っているインタビューを良く見受けますが、何見当違いの事を言っているのですか?


東京電力が計画停電を行っているのは、首都圏の消費電力より供給電力が下回りそうだから突然停電を避けるために予め時間と区域を決めて停電を行っているのです。
首都圏で節電してこちらに電気が送られるなら、何故東北電力まで計画停電を行わなければならないのでしょう?

自分のところの電気が足りなくなっているから自分らが我慢しているだけ、なんです。

この重要な2点をマスコミは何故報道しないのですか?
首都圏の人のために建設された発電所のために地元がこれだけ苦しんでいる現実を、何故広めようとしないのですか?

しかし、冷静になって考えてみると、地元にも雇用や補助金で還元されてきた面はあり、その点は感謝します。
でも、マスコミは「福島は危険」「放射線は身体に悪影響」しか報道されていない節があります。
後付で「このレベルでは身体に害はありません」と言うだけ。
パニックを抑えるなら言う順序が逆では?

「放射線の数値が通常より若干高い値を示していますが、体に影響のある数値ではありません。
各地の数値は~」と言うのが報道の仕事ではないのでしょうか?


はじめに断っておきます。
首都圏の方々を敵視しているわけでも、悪いと糾弾するつもりも毛頭ありません。
でも、あまりにも酷すぎる。

首都圏で「放射線が怖いからカッパを買いました」「マスクを買いました」
「とろろ昆布を買いだめしました」と言っている方がTVに映っていました。

放射線が怖い?何キロ離れてるの?じゃぁ私達福島県民はどうしたらいいの?
あなたがたが今まで40年利用してきた電気を作っていた発電所を作ったために

こういったことが起こったって事はご存知なんですか?
いつでも逃げられるようにガソリンを買いだめ?
私達福島県民は逃げたくても逃げられないんです。首都圏の方々のせいとは
言いませんが、ガソリンがないため逃げられないんです。

もっと言えば、ガソリンや軽油がないので救急車もバスも、救援物資を運んだ
トラックも動かない。灯油がないから暖もとれない。

仮に救援物資を運んだトラックが近くまできても「放射線が~」で引き返している現状です。
それが現状です。

現在観測されている放射線数値は人体に全く問題のない数値です。
X線やレントゲン、温泉の方がよっぽど高い数値を示しています。

仮にこのまま何もなかった、普通の生活に戻った、としましょう。
今度は風評被害が間違いなく起こります。

福島県出身です。っていうだけで「放射線は大丈夫?」って思わないでください。
福島県出身の女の子だからって、子供を生む時は大丈夫なの?って思わないでください。
福島県産の野菜はとても美味しいです。
福島県産の果物もとても美味しいです。
福島県産のお米もとても美味しいです。
お肉も、魚も、みんなが頑張って作ったりとったりしたものです。

でも、福島県産、ってだけで毛嫌いしないでください。

他の自治体や国はしっかりこの点も含めて被災地の復興を
バックアップしていただきたいと思います。

復興には人の力がどうしても必要です。
一日でも早く復興するためには皆さんの力が必要なんです。

物資の援助もお願いしたいですが、このことも是非頭に入れておいてください。
お願いします。



※追記
たくさんの反響がありました。私の日記で不愉快になられた方がいらっしゃったらお詫びいたします。

私にこんな日記を書く資格があるのか、と言われた方がいらっしゃいました。
もちろんそうかもしれません。かたや家を流され、親や子供を失った方もいらっしゃいます。

それに対し、私の家は物が壊れ、断水している程度です。

しかし私は仕事で災害復旧にかかわっており、直接被災者にお話を伺う機会が多く、自分に出来ることは何だろうと思い、この日記を書かせていただきました。

関東の方が節電をされ、少しでもこちらのほうのために役立てれば、と思っていただいているのも事実です。
その気持ちは非常にありがたいと思っています。
ネットで広がっている、ヤシマ作戦などはとてもいい事だなと思っています。
ただ、やはりこちら(福島県民)の気持ちとの温度差、と言う意味であのような書き方になってしまいました。
この点についても、不愉快になられる方がいたらお詫びいたします。

福島県の今の現状を伝えるためにも、あえてこのままの記載をさせていただきます。




読んで頂いてありがとうございました。



私、被災した人たちのために節電しなきゃ、なんて大いなる勘違いを
していました。
すごく反省しています。
ただ自分たちのためにそうしなくてはならないだけ。
彼らは私たちの生活のために犠牲になっている。
そのことを忘れてはならないと思いました。