すっかり早期教育について乗り気になっている私。


胎教からバッチリやっていきたいので今のうちに


夫に報告しなくちゃ、ということでさっそく私は子供が


出来たら「これを使ってみたい」というのを夫に進言してみた。


「こういうのなんだけど。」


HPを見せて一読した後、なぜか夫の顔は曇っていった。




納得いかない。あまりいいとは思えない。




意外な反応に私は戸惑った。昨日口頭で説明した時は


いい反応を示していたのに。


私が結構な時間をかけてリサーチした結果に


夫は腑に落ちない顔をしたので、私としてもちょっと


むっとしてしまった。 (・ε・)ムー



「Kayoを信用できないの?」




「そうじゃないよ。じゃあ、Kayoはどうしてここのものを使って


みたいと思ったのか、どこが良いのかを説明してみて。



と、言われると言葉に詰まってしまって頭の中を整理するのに


時間がかかった。結局のところ、いろんな人が具体的に


こういう成果があった、ということが書いてあったのでリサーチ


した割には感覚的に「いいかも~」と思ったのが大きな要因で


あったことに気付かされ、自分の稚拙さを思い知った。




「よくみてごらん、その会社の基本理念コンセプト


どこに書いてある?」




言われてみれば女性向けに作られてあるせいか、


そういうことにはほとんど触れていない。理論的なことを


書いても意味がないと思われているのか?かわいらしさを


強調するようなデザインに気をとられてしまい、そういう


部分についてはほとんど目がいかなくなっていたのも事実。


実際、注意深く読むと、基本理念っていうものは正直


ない感じがした。




「それからその会社がどういう企業か調べてごらん。」




いそいそと探すと、早期教育に心血注いでやってきた!


というよりは事業として、またビジネスの一環としてこの


プログラムを展開しているんだな、ってことが見えてきた。




「じゃあ、どうしてこんなに高いお金を取るわけ?」




「それはこのシステムがどうなっているのかを見れば


よくわかるよ。」


(書いてしまうと熱心にやっている方々に申し訳ないし、


どこのものかわかってしまうので伏せておきます。)




・・・などなどと、夫はその正体をみるみるうちに暴いて


いった。まるで万華鏡のようだ。同じものなのに見る角度を


変えればまったく違うものが見える。




「もともとは彼らが編み出したものではなく、すでにあるものを


元にして研究して、ビジネスになるように作り出しているんだから、


その「すでにあるもの」についてリサーチして、自分自身がその


教育理念をしっかり理解することが大切だよ。そして自分の


教育方針がしっかりと固まった上で、ここの教材を手段として


あなたが欲しいのであれば買ってもぜんぜんかまわない。


でも、理解のない状態で“みんながいいっていってるし、


こんな風になるんだ~”って思いながらそこのシステムに乗っかって


全てを委ねきってしまうつもりなら買うのは反対するね。」




ごもっとも。(・_・。)(._.。)(・_・。)(._.。) ウンウン




消費者側からではなく経営者側から見る、という方法で


こんなにも視点が変わるのか、と思った。


どんなきれい事を並べてみてもビジネスはビジネス。


慈善事業をしているわけではない、ということを肝に銘じて


今日はこれから図書館へ文献探しにいこうと思う。