第１７話 藤真の成長

１Ｑ残り１分５５秒。

ＰＧを藤真に変えたことで流れが変わった。

藤真は安藤のスピードについていっている。

牧は安藤の方が藤真より速いと感じたが、

牧が直接、藤真と戦ったのは去年の選抜、半年以上も前。

さらにＩＨで湘北に負けてから走り込んだ。

藤真は成長していた。

それは誰の目から見ても明らかだった。

中村「ほんと速いですね」

弥生「えぇ、以前より全然。　それに監督兼任じゃないからか、ハツラツとプレーしている感じがするわ」

・・・・・そして、

安藤「なんでお前が２番手なんだ？　牧より上手い」

藤真「ふっ、さぁな」

「スティール！」

神がボールを奪った。

神「速攻だぁ！！　　藤真さん！」

ボールは藤真の所へ。

安藤「絶対止めてやる」

藤真は右に１つフェイクを入れてから、レッグスルー。

安藤のマークは外れていた。

３Ｐシュート。

シュッ、

スパッ。

花形「ナイス藤真」

１Ｑ残り１分、ようやく東京に追いついた。

藤真は１Ｑ終了間際にも３Ｐを決め、ついに逆転に成功した。

神奈川１５－１４東京

　　　つづく