奥武島にはいくつかてんぷら店がある。
行列ができるのは橋を渡ってすぐの「表の方のてんぷら屋」とぐるりと島の裏側に行ったところにある「裏の方のてんぷら屋」の二つ。
どちらのてんぷらがおいしいの?だとか裏の方がおいしいよねだとか言われることがある。
私は表で買うこともあれば裏で買うこともある。その上で言うと、「どちらもおいしい」と思う。
味に圧倒的な優劣を感じた人がいたとすれば、一方では揚げたてを、もう一方では時間がたったものを食べたのではないかと思う。
ということで購入したロッドのテストもかねてウェーディングへ。
場所はもちろん奥武島。ではない。
干潮1時間前にポイントに入り、購入したロッド・ルアーの調子をみる。
問題はなさそう。20センチ少々のミーバイが数匹釣れた。
再干潮になり、リーフの先端であらゆるルアーであらゆるアクションを試すがお返事が来ない。
まぁね。今日はテスト釣行だしねと言い訳をつく。
※足元にカニがいたのでパッと拾ってチャッとつけてスルスルッと底に落としてみた。
すぐにビュッと竿が曲がりバッと合わせる。切れた。なんだ?
※繰り返し
デカい魚がかかってドラグが出て耐え切れずに切れるとかそんな感じではない。
朝起きた瞬間に鉄球が落ちてきて、衝撃を感じた瞬間にはもう死んでいるような、そんな感じの瞬殺。
なんだろう。このタックルで太刀打ちできないことだけは確かだと思い、分をわきまえ帰ることにした。
帰り際に40センチ足らずの小ガーラが釣れた。
翌日。硬いロッドにラインも太くしリベンジへ。
同じポイントへカニを投下。
…
いない。そりゃあ負ける戦いにホイホイとは乗ってこないか。
しばらく放置するとコンコンとアタリが。少し待って合わせると根にかかっていた。
なるほど。アタリの段階で根に潜られているのだ。だから昨日のタックルだと即根ズレしてラインブレイクしていたのか。
今度はリーフのキワから離し、リフトアンドフォールで誘ってみる。
数投するとモワッとしたアタリがあり、巻き上げてみると重さはあるが抵抗が無い。大きめの石をひっかけたような感じだ。
ものの数秒で巻き上げ、見てみるとヒロサ―がかかっていた。大きさは40センチ少々と言ったところだった。
待機する釣りにも飽きたのでこれで終了。
しかしここにはまだ怪物がいるかもしれない。と期待ができた。