いつまでも、やられっ放しの大家さんでいいの?
第18回/18回
それでは、第3回で出させていただいたクイズの回答をお答えしましょう。
まず、問題を改めて引用します。
<条件>
分りやすくするため、コメは農家からの直接購入としましょう。ちなみに、農業の“みなし仕入率”は70%です。(つまり、1万円の売上げに対し、コストが7000円掛かる。)
コメの値段は1万円(税抜き)とし、現行税率=5%、増税案=10%、コメ=非課税 とします。ちなみに、現行での消費者の負担額は10,500円ですね!
答1: 10,000円
答2: 10,500円
答3: 10,700円
このブログをお読みいただいた方はもうお分りかと思いますが、答は“3”となります。
つまり、政治家が“消費税は10%にさせて欲しい、その代わり生活必需品は非課税にします”ともし言ったら、その結果は現在消費者の負担額10,500円が10,700円になる可能性がある、ということです。
あるいは、そのような方向になっても、政府は正しい情報など出さないので、20数年前のわれわれ大家と同じように、農家は現在の売価10,500円(税込み)を10,000円(非課税)とするでしょう。その場合、農家の利益は現在の3000円から2300円と23%も下がるでしょう。実は現在の我々大家はそれと全く同じ状況を“20年以上強いられている”のです。
改めて申し上げますが、私は“消費税増税絶対反対“とか、”家賃は消費税課税“などと言っているのではありません。ブログの途中でも申しましたが、正しい知識をもって、正しい議論が必要だ、と申し上げているのです。その過程で、私なりの“提案”もさせていただきました。
専門家(税理士・税務担当者)でもない一介の大家である私が収集できる情報は限られております。よって、私が説明した一部あるいは全てが間違っている、と指摘される方もいらっしゃるかも知れません。しかし私がこのテーマに取り組んでから3年以上経過しますが、残念ながらそのような議論に乗ってくる方は一人もいらっしゃいませんでした。
もし議論すべき点・疑問点がありましたら、このブログでも、“大家さんの談話室”でも結構ですから、是非投稿いただきたく、最後にお願いさせていただき、今回のブログの最終回とさせていただきます。