どうやって消費税は国庫に入るの?
第5回/18回
それでは、お店(例えばコンビニ)は“5円全額を納税”するのでしょうか?
それは違います。コンビニは100円で販売するモノ(例えばペン)を、問屋から“80円で仕入”ます。その際、コンビニは問屋に80円+4円(消費税分)を支払います。そして、コンビニは100円で販売する際、最終消費者から5円を預かります。
コンビニは、預かった5円-仮払いした4円=差額の1円 のみを“納税”します。
問屋は80円で販売するものを、例えばメーカーから60円で仕入れます。つまり、問屋の納税額は、4円―3円=1円・・・・これが“川上”まで行われると、最終消費者が負担した5円が国庫に入るという仕組みなのです。
それでは、コンビニが80円で仕入れたものを“赤字放出=例えば40円”で販売した場合はどうなるでしょうか?
仕入で既に4円を払っておりますが、最終消費者からは2円しか預かれません。つまり、2円-4円=マイナス2円となります。この場合は、2円が税務署から“還付”されます。なぜならば、最終消費者が負担した税額は2円だから、ちゃんと“仕組みが機能”していることになりますね!
<続く>