妻が赴任した。

距離は、わりと、遠い。

 

妻は笑顔で旅立った。

ぼくは、しばらく、泣いて過ごすだけの日々を送った。

 

妻と二人で暮らしていたアパートの大家さんが親切な方で、ぼくにアドバイスをくれた。

それから、妻と二人で歩いた河川敷の散歩をはじめた。

 

再会の約束はしてある。

また会える。

それは自信を持ってる。

 

でも、とにかく、哀しかったのだ。

そんな日々を2か月ほど送った。

 

妻が赴任したあと、やらなきゃいけないことは案外、おおかった。

ただ、妻がいなくなったおじさんというのは、がつんと気落ちする。

 

ホントにごくごく簡単なことすら、出来なくなった。

自分に唖然とするほどに、だ。

 

あれから、もう半年以上の月日がたった。

そして、やろうと思っていたブログを書くことができるようになった。

 

ぼくは、少しだけ、自分を取り戻しつつある。

これからも、取り戻すつもりだ。

妻のために。