今日は僕のなかの「暗い部屋のお話」をするとしよう。




真っ暗な世界から、ぼくは白く解き放たれた部屋を観ている。

そこには、父と母がせわしく働く姿があった

子ども心にも、その場所はお客様が「くつろぐ場所」と

認識をもち、遠慮し・・

なかなか入ることのできない

特別の場所だった。

独りで寂しく、暗い小さな小窓に

顔を押し当て・・いちにちじゅう~僕は

明るい世界をみていた。

そのころから、感覚として身につけたものは

不自由な自由な世界と、自由で不自由な世界。

へんてつもない空に、なにも感じないが

額縁をもうけて、も一度「空」を見ると

そこが特別で意味あるものに変化してゆく

それが額縁ではなく

全体に暗い部屋からの、あかるい世界へむかう窓であるなら

それはなおさら、感じることができた。




いつも泣きたい気持ちで見ていた

年の離れた兄と姉だったため

皆、僕に優しかったが反面どこかで

なぜか孤独を感じていた。

末っ子の身勝手さを今になって垣間見、感じている。

この感覚を嫌だとおもい

自分の子ども達には感じさせたくはなかった

っが・・ 実際はどうだったのだろう




ぼくは恥ずかしくなる

申し訳なくなる。

豊かさとは、けっしてお金だけではない

その瞬間だけの

尊い時間の共有ではなかったかと

猛省する。

もう・・ あの時間は、かえってこない

 

 

 



僕は実父、実母に感謝をする

生きるために稼いでくれた

必死だったんだな。

僕だけ、この年になってもまだ青い