閉じてゆく朝。

新しい景色はじまる今日。

思い出を道連れにする春。






今朝、彼女は・・

九州から、いなくなりました。






選ばれて行くということ

県から1名

名誉で喜ばしいことだけど

でも

さみしい。

ふつうに、そこにあった日常がなくなり

何気ない毎日が終りました。






なにをするのも一緒だった家族

御飯も、ドライブも、テレビみるのも楽しかった。

存在を感じる、気配をかんじる距離感が安心できました。

それが当たり前で、普通だったんだけどね

とても貴重な時間だったんだ

さよなら

いままで、ありがとう





人生という宝石箱を

笑顔という香水を

おとうさんは幸せだったよ。

いい人にめぐり合ってください

どうか

どうか守ってやってください









ほんとうに、あの子がいない。

僕の目の前にいない。

もう逢えないなんて。







カオル・・

ごめんねえ

ずっとごめん。

18年間ごめんだった






稼ぎの少ない親で

休みの少ない親で

知識と経験が

浅く、せまく、かたよった親で

柔軟じゃなく、強情な親で。

でもね

あなたのコトだけを、いつも1番に想っていました。

ごめんね

手をあげたことも

ののしる言葉を、あびせたことも

ぜんぶ、お父さんが悪かった。








我慢させました

ずっと辛抱させました。

フルートも、バイオリンも

テニスも、女子サッカーも

私立高校進学も、海外留学も

大学進学も、劇団四季への道も。

すべて、できていれば

あなたは間違いなく1流になったと親だから

ぼくには、わかります。

自信もって答えれます。







ありがとう

もう

これでさよならだね。







男は顔じゃない

身長でもない。

基本的「真心」と、「経済力」だ

今は、妊娠だけするな

海外でもイイ

地球の裏側でもいい

あなたの子どもの顔がみたい

カオルが幸せにすごしている姿をみたい

好きにしなさい

自由と責任は、紙一重

だから

ただただ、幸せだけを願っていますっ

これまで

ありがとう

最高でした。




カオル最高で、素敵でした




2016年3月・吉日 大塚健二